トーヨータイヤが東ヨーロッパに工場を開設! なぜセルビアに? ブランド力向上を目指すワケとは
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2022年12月14日、東欧セルビアに設立した生産工場の開所式をおこないました。ブランド力アップのためということですが、どのようにブランド力を高めるのでしょうか。
なぜセルビアに工場設立? TOYO TIREの目指すものとは
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2022年12月14日に東ヨーロッパのセルビアに欧州初の生産工場を設立し、開所式をおこないました。
トーヨータイヤによると、ヨーロッパ向けとアメリカ向けの主に乗用車とライトトラック用のタイヤを製造していく予定だとしています。
トーヨータイヤ社長の清水隆史氏はセルビア工場設立に際し、「ヨーロッパに生産拠点を設けたことにより、ヨーロッパでのブランド力向上も担っていきます。その中の一つの手段としてモータースポーツも積極的に活用していく」とコメントしています。
では、トーヨータイヤは今後、どのようにブランド力アップを図っていくのでしょうか。
トーヨータイヤは現在、日本、アメリカ、マレーシア、中国に生産拠点を置いています。
主市場となるアメリカは、すでに工場のキャパシティは埋まってきており、今後も増えるであろう消費に向け、日本やマレーシア、中国からも出荷していました。
しかしそれらの国からでは、船便での輸送コストや関税などをはじめ、多くのコストとオーダーをもらって出荷するまでのタイムラグが大きくなってしまいます。
そこをクリアにする一つの手段として、今回セルビアに工場を設立したといいます。
もちろんヨーロッパでのトーヨータイヤのシェア獲得やブランド力アップも行っていきますが、2023年下期にはフル生産体制が整う予定で、年間500万本のタイヤを生産できるようになり、約半分をヨーロッパ向けに出荷、残りの半分をアメリカ向けに出荷していく予定です。
そうすることにより、日本やマレーシア、中国からアメリカ向けに出荷していた部分に空きが生まれ、より地産地消にふさわしいタイヤの生産していくことが可能に。
これにより高付加価値をつけた商品の開発と生産をおこなえることにより、トーヨータイヤ全体のブランド力アップにも繋がっていきます。
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