低くワイドで「エモい」新型「プリウス」! けど「狭い」のでは!? 乗って確かめてみた
フルモデルチェンジしたトヨタ「プリウス」は、スポーティさを増した低くワイドなデザインが話題ですが、室内はその分「狭く」なったりはしていないのでしょうか。
大胆な「ワイド&ロー」フォルム! 室内は「どうなった!?」
トヨタは2022年11月16日、ハイブリッドカー「プリウス」をおよそ7年ぶりにフルモデルチェンジさせました。
エモーショナルさを加速させた大胆な「ワイド&ロー」フォルムが話題ですが、その分室内空間に影響はないのでしょうか。
5代目となる新型は「Hybrid Reborn(ハイブリッド リボーン)」のコンセプトを掲げ、環境性能の高さはそのままに「ひと目ぼれするデザイン」と「とりこにする走り」という価値をプラスし、新時代のプリウスとして生まれ変わったといいます。
外観デザインは「プリウスらしい」未来的なモノフォルムのシルエットを継承しディテールもシンプルにまとめながらも、抑揚をつけたことでスタイリッシュさを強調。フロントウィンドウの傾斜角もまるでスポーツカーのようです。
先代プリウスに比べ全高は40mmダウンさせるいっぽうで全長は25mm、車幅を20mm拡大し、タイヤも大径化させることで、さらに迫力も増し、「ワイド&ロー」のエモーショナルな大胆フォルムに変身しています。
一方で5人乗りのパッケージングを成立させるため、前後乗員の着座位置(ヒップポイント)を全体にダウンさせています。
ホイールベース(前後車軸間の距離)が50mm伸ばされたことと相まって、室内空間を確保しているのです。
報道発表会場で新型プリウスの前後シートに座って確かめた編集部員(身長約170cm)はこう話します。
「前席は先代に比べグッと低く感じ、やや寝そべったように足を伸ばし気味に座る着座位置と、フロントウィンドウの傾斜にまず驚きました。
先代プリウスに比べセンターコンソールの存在感も高く、頭上の余裕も少なめなので、おおげさでなくスポーツカーのコックピットに座っている感覚でした」
一方で後席はどうだったのでしょう。
「普段は(着座位置の高い)SUVやミニバンに乗る機会が多く、かなり低いなと一瞬戸惑いましたが、座ってみると外から見るよりは意外と広く感じました。
特に足元のスペースは十分で、いったん乗ってしまえば快適そうです」
このように新型プリウスは見た目のスポーティさからイメージする以上に、十分な室内の実用性を保っているようです。
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2022年11月末時点で、新型プリウスの詳細な仕様については発表されていませんが、報道発表時の展示車両にはツインガラスサンルーフの仕様も並んでいました。
新型プリウスは包まれるような室内空間が特徴ですが、ガラスサンルーフと組み合わせれば閉所感を軽減し、頭上からの適度な解放感も得られるでしょう。
購入時にはガラスサンルーフ装着を検討する価値はありそうです。
カッコいいとは思いません。