「ランクル」より巨大! トヨタの5m級新型SUV「セコイア」で極上「車上泊」!? 荒野のガチ寝「オーバーランド」SEMA2022で提案
豪州から特別出展されたネオクラ「ランクル」FJシリーズの姿も
カスタムされたセコイアは全部で3台が出展されていました。
大人気TVシリーズ「エクスペディション・オーバーランド」のプロデューサーや、トヨタ車種のリフトアップを得意とする「ウエスト・コースト・デザインズ」の創設者、そして「4WDトヨタ・オーナー・マガジン」の編集者など、トヨタ車を使ったオフロードレジャーに関係の深いさまざまな人が、思い思いのカスタムを施して出展をおこなっています。
どれも同じ2023年モデルのセコイアではあるものの、ホイールの選択肢やルーフラックの種類、そしてサイドに貼るデザインなどによってそれぞれの特徴が反映されており、会場に足を運んだ来場者は出展されたセコイアたちを興味深く見比べていました。
![SEMAショー2022のトヨタブースでひときわ注目を集めていた豪州仕様ベースのカスタムモデル「FJ49」[トヨタ「ランドクルーザー(FJ45)」/撮影:加藤博人]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2022/11/20221122_toyota_LandCruiser_004.jpg?v=1669084299)
また、トヨタが新たに発表した「トレイルハンター・コンセプト」は、トヨタがオフロード業界に対しておこななったコミットメントの現れでもあります。
お披露目されたタンドラ トレイルハンターはルーフラックや追加のキャリア、オリジナルのバンパー、スキッドプレート、そして専用サスペンションが架装されていますが、トヨタはカスタムされたこの状態での一般販売を予定しているとのこと。
さらなる詳細は2023年公開予定で、トヨタはタンドラをはじめとする多種多様なSUVやピックアップトラックに「トレイルハンター」モデルを設定する予定としているようなので、オフロード業界においてますます存在感を発揮しそうです。
また、今回はセコイアやタンドラ以外に、ランドクルーザーも3台出展されました。
この3台はすべてオーストラリアのオフロードショップ「パトリオット・キャンパーズ」が手がけたビルドとなっており、オーストラリアで作り上げられた右ハンドルの個体が展示のためにアメリカへ運ばれた形となります。
なかでも「FJ49」と称されたランドクルーザー FJ45は、ランドクルーザー J79からエンジンやトランスミッション、エアコン、ディファレンシャル、スプリングなどを移植し、よりタフな環境でも耐えうるカスタムとなっており、会場では一番の注目の的となっていました。
これ以外にも、J79のフレームを11.8インチ延長し、パトリオット・キャンパーズオリジナルのボディを架装した「LC79 スーパーツアラー」、そしてそれの六輪版である「LC79 6×6 メガツアラー」も展示されており、トヨタが持つオフロード業界でのポテンシャルを実証した内容となっていました。
※ ※ ※
フォードやシボレーなど、アメリカ自動車業界の重鎮が相次いで出展を取りやめた2022年のSEMAショーでしたが、トヨタや日産などの日系メーカーは変わらず出展をおこない、北米市場での存在感を示す形となりました。
レースやパフォーマンス重視の出展はもちろんのこと、オーバーランドなどのオフロードレジャー方面での出展もおこなうことは、今までアメリカブランドのピックアップトラックが中心となっていたこの市場をさらに活性化させる起爆剤となりそうです。
Writer: 自動車ライター加藤博人
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。
































































































