トヨタはBEV専用ブランド「bZシリーズ」の新モデルとして「bZ コンパクトSUVコンセプト」を、米・ロサンゼルスオートショー2022（2022年11月19日に開催）で初公開しました。

　bZシリーズでは、SUVの「bZ4X」が2022年5月にサブスク専用モデルとして発売されたほか、同年10月には中国でセダンタイプの「bZ3」が発表されました。

　今回初公開されたbZ コンパクトSUVコンセプトは、bZ4Xよりも小型で軽量なボディサイズで、日常使いで扱いやすいSUVとして開発が進められています。

　デザインの特徴は、BEVらしいクリーンかつ躍動感のあるエクステリアと、環境負荷の少ないサステナブルな素材を積極的に採用したインテリアです。

　外観はタイヤを四隅に配置することで、躍動感のあるアグレッシブなデザインとしたほか、ショートオーバーハングと流麗なシルエットや、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れた機動的で先進的なエクステリアを実現しました。

　インテリアには、環境に配慮した植物由来のリサイクル素材のシートなどを採用。高級感がある内装とした一方、運転席周りは超未来的なデザインです。

　ほぼ長方形の斬新なハンドルが装着され、その奥には横長のディプレイを配置。ディスプレイでは、車載のパーソナルエージェント「Yui」がドライバーや同乗者とクルマをつなぎます。

　ディスプレイには走行中の周辺車両が表示されるほか、車線からはみ出しそうになったときは音声と照明の合図でハンドルの操作を促すなど、Yuiが運転をアシストします。

　さらに、インパネ中央には画面が湾曲したディスプレイが設置され、ナビゲーションやオーディオ、天気の表示のほか、空調のコントロールが可能。運転席前のディスプレイと連携して自分好みの表示にカスタマイズもできます。

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　bZシリーズはどのモデルも斬新なハンドルを装着するようです。

　bZ4Xは中国仕様に操縦桿のような異形ハンドルを用意したほか、bZ3は上下がフラットで左右がやや丸みを帯びた“ほぼ四角”といえる形状を採用。上部には矢印が表記されたウインカーボタンが配されるという斬新な形状トヨタ初採用されました。

　bZ コンパクトSUVコンセプトも長方形のハンドルが装備されていますが、いずれのモデルもBEVによる先進的なドライビング体験を提供するという意図があるのかもしれません。

　市販モデルでも異型のハンドルが装着されるのか、bZ コンパクトSUVコンセプトのさらなる情報は2023年以降に発表される予定です。