「カローラだって超低燃費!」の時代に「元祖」ハイブリッドカー トヨタ「プリウス」の存在意義とは!?
プリウス並みの超低燃費「30.2km/L」をマークする最新型「カローラ」の存在
2022年10月にマイナーチェンジを実施した最新の「カローラ」シリーズをみると、セダンのハイブリッドモデル「HYBRID X」「HYBRID G」(2WD車)のカタログ燃費で、驚異的な30.2km/L(WLTCモード)の低燃費を実現しています。
これは、元祖ハイブリッドカーである現行型プリウスの量販グレード「S」の30.8km/Lに迫る数値となっているのです。
確かに、プリウスのベースグレード「E」なら32.1km/Lとさらに低燃費ですが、装備も極めて簡素な仕様で、記録達成のための「燃費スペシャルグレード」ともいわれています。
価格の面でも、プリウス Sの273万1000円(消費税込み、以下同)に対し、カローラセダン HYBRID Gは257万円と、カローラ ハイブリッドのほうが安価となっています。
コスパを考えるのであれば、カローラ ハイブリッドが優位であることは間違いないないところです。
となるとプリウスはすでに「オワコン」になってしまっているような印象があるかもしれませんが、実はそうではありません。
そもそも現行型(4代目)プリウスの登場は、2015年12月と、まもなく7年が経過しようとしているタイミング。
一方のカローラセダンが現行モデルにフルモデルチェンジしたのは2019年9月のことで、デビューからちょうど丸3年が経過したところです。
それまで販売していたモデルよりも、後から登場したモデルの方が仕上がりも良いのは当然のこと。
カローラ ハイブリッドも、基本的にはプリウスのパワートレインや、4代目登場時に誕生した新開発プラットフォームGA-Cプラットフォームなどを流用して開発されています。
いまのプリウスがなければ、カローラ ハイブリッドの低燃費だって容易には実現できなかったことでしょう。
つまり、プリウスはいつの世代もその時代のハイブリッドの先陣を切る先駆者的なモデルであり、その先進性やチャレンジ精神、そして燃費を追求する姿勢やデザインなどは、色あせることはないといえるのです。
あまりにも下調べしてなさすぎ。
13年8月に投入されたカローラハイブリッドの時点で
当時の先代プリウスと比べ量販グレード3㎞/L、燃費スペシャルでも0.4km/L差がある。
(プリウス[3]30.4-32.6km/L)(カローラアクシオHV33.0km/L) @JC08モード
無論エンジン排気量などが異なるとはいえ、本文の比較も同一エンジン構成なのだから、
極端にボディ形状や重量が極端に変わらない以上そこまで変わらないのは当たり前。
そこは普通アクアやヤリスHVと比較して、とするのが自然なのでは?