東京湾アクアラインが値上げ!? 普通車200円、特大車1000円最大高く… 「困る」派「歓迎」派など賛否両論!? 来春から約1年限定実施の理由とは
いまや首都圏のホットラインとなる「東京湾アクアライン」。現在は当初の通行料金から社会実験によりETC車のみ値下げされている状況です。その一方で交通量の増加により慢性的な渋滞も発生しています。そうしたことから関係する自治体やNEXCO東日本は2025年4月から2026年3月末まで新たなETC時間帯別料金の社会実験を行うことを発表してます。
東京湾アクアラインが値上げ!? SNSでは「嘆き」と「歓迎」の声入り交じる
2024年12月4日、関東圏のドライバーにとっての重要な交通インフラである「東京湾アクアライン」の期間限定の料金値上げをNEXCO東日本は発表しました。
現在、東京湾アクアラインは当初の通行料金から社会実験により値下げされている状況です。
その一方で交通量の増加により慢性的な渋滞も発生しています。そうしたことから関係する自治体やNEXCO東日本は2025年4月から2026年3月末まで新たなTC時間帯別料金の社会実験を行うこととしました。
ではどのような料金改定となり、ユーザーからはどのような声が出ているのでしょうか。
東京湾アクアラインといえば、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を直結する有料道路で1997年に開通し、いまでは交通の利便性を大きく向上させた存在として知られています。
元々、東京湾アクアラインができるまで神奈川県と千葉県は対岸に位置しながら、陸路でぐるりと100km近く大回りするしかありませんでした。
しかし海を一気に超える橋とトンネルで構成される東京湾アクアラインが出来たことで、両県を気軽に移動できるようになり、房総半島の交通ネットワークは根本から変化することになったのです。
東京湾アクアラインの料金は開通当初は4000円と非常に高額だったことから、利用が低迷していました。
そこで2009年に大幅な値下げが実施され、ETC車に対して普通車800円という料金が適用されたことで利用者が増加。
その後、料金割引は社会実験として継続され、観光や物流の促進に寄与しました。
それから30年近くが経過し、アクアラインは朝夕を中心に大渋滞となり、課題となっています。
特に土休日の「帰宅ラッシュ」である川崎方面行きは、一般道から木更津料金所へ入るまでの大行列も見られ、本線上もノロノロ運転が続く状況です。
そうしたことから、度々料金改定や交通量の増減などが議論され、混雑緩和を目的とした料金改定がおこなわれています。
今回発表された値上げの内容は、東京湾アクアラインの通行料金に関する新たな社会実験が実施されるというもの。
発表時の資料によると、これは土日・祝日における交通混雑の緩和を目的としており、2025年4月1日から2026年3月31日まで実施される予定のようです。
具体的には時間帯が細分化され、それぞれで値上げ、値下げがあり少し複雑で、詳細は以下の通りです、
ーー現在のETC時間帯別料金(2025年3月31日まで)ーー
■対象区間
東京湾アクアライン 上り線(木更津→川崎方面) 木更津金田IC→浮島IC
■対象期間
令和7年3月31日までの土日・祝日
(1月2日、1月3日、振替休日を含む)
■ETC時間帯別料金
【土日・祝日(上り線)】
区分 0時から13時 13時から20時 20時から24時
軽自動車等 640円 960円 480円
普通車 800円 1,200円 600円
中型車 960円 1,440円 720円
大型車 1,320円 1,980円 990円
特大車 2,200円 3,300円 1,650円
【平日(上り線・下り線)】
区分 0時から24時
軽自動車等 640円
普通車 800円
中型車 960円
大型車 1,320円
特大車 2,200円
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ーー新たな時間帯別料金(2025年4月から変更)ーー
■対象区間
東京湾アクアライン 木更津金田IC ~ 浮島IC
上り線( 木更津 → 川崎方面 ) 下り線( 川崎 → 木更津方面 )
■対象期間
令和7年4月1日から令和8年3月31日までの土日・祝日
(1月2日、1月3日、振替休日を含む)
■ETC時間帯別料金
【土日・祝日(上り線)】
区分 0時から4時 4時から13時 13時から19時 19時から20時 20時から24時
軽自動車等 320円 640円 1,280円 640円 320円
普通車 400円 800円 1,600円 800円 400円
中型車 480円 960円 1,920円 960円 480円
大型車 660円 1,320円 2,640円 1,320円 660円
特大車 1,100円 2,200円 4,400円 2,200円 1,100円
【土日・祝日(下り線)】
区分 0時から4時 4時から5時 5時から7時 7時から24時
軽自動車等 320円 640円 800円 640円
普通車 400円 800円 1,000円 800円
中型車 480円 960円 1,200円 960円
大型車 660円 1,320円 1,650円 1,320円
特大車 1,100円 2,200円 2,750円 2,200円
【平日(上り線・下り線)】
変更なし
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なおこれらの料金設定は、特定の時間帯における交通量の分散を図って、混雑の緩和を目指すことを目的としています。
利用者は時間帯に応じた料金の変動を考慮し、計画的な利用が求められそうです。
では、今回の社会実験実施によりどのような影響が考えられるのでしょうか。
まず、端的に言えば通勤や物流など日常的に利用する人々のコスト負担が増大することでの、経済的な影響が懸念されます。
特に千葉と神奈川を結ぶ経路としてアクアラインを選択している物流業者や企業にとっては、運送コストの上昇が商品の価格に反映される可能性はゼロではありません。
また、アクアラインは観光地として人気の「海ほたる」パーキングエリアや、房総半島へのアクセス路としても利用されていますが、料金が上がることで観光需要が減少する懸念も。
ちなみにSNSでは今回の社会実験実施について、「通勤通学の交通費がかさむ……」「近場に旅行しづらくなる」などと嘆く声も。
また、「少しは混雑しなくなるだろうけど、渋滞が解消されることはないと思う。他の渋滞緩和策も併せてやっていくべきだと思う」、「1600円くらいじゃ効果ないんじゃない?」、「海ほたるの利用者がほとんどなんだから、アクアラインを値上げするんじゃなくて、海ほたるの利用料を設定すればいいのに」といったように、施策内容を疑問視する声も見られました。
しかし、中には「アクアラインは混みすぎだし、今回の施策はいいと思う」「混雑が緩和されて行き来しやすくなればいいな」など、施策の効果を期待する声もあります。
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また、多くのユーザーは今回の施策がどれほどの効果を発揮するのか興味関心を示しているようです。
土日・祝日の特定の時間帯に交通が集中することにより激しい混雑が発生しているアクアライン。今後の料金設定や混雑状況への注目が高まります。
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