もはや懐かしい? 昔のヘッドライトに「丸型」や「四角」が多いのはなぜ? LED採用で自由度が上がった結果とは

LEDライトの採用でデザインの幅は広く

 一方、最近のクルマは、LEDライトを採用することが増えてきています。LEDライトとは、発光ダイオードを使ったもので、白色や赤色、青色などさまざまな色に発光させることができるようになっています。

 LEDライトのメリットは、寿命が約15年以上持ち、消費電力がおよそ20Wほどと少ないところです。寿命が15年以上持つということは、新車で購入してから手放すまで交換せずに済むこともあるでしょう。

 HIDランプのデメリットであった点灯までにかかる時間も早く、スイッチを入れてからほぼ同時に最大の光量となります。

 前出の担当者によると、「LEDライトは、かつての主流だったハロゲンヘッドライトやHIDランプよりもユニットサイズを小さくできるようになったため、シャープなデザインを実現することも可能になりました」といいます。

 このように、ライトの進化や技術の発展により、表現できるデザインの幅が広くなり、丸形や四角いヘッドライトだけでなく、シャープなヘッドライトも普及してきたのです。

現行モデルでも丸型ヘッドライトを採用するジープ「ラングラー」
現行モデルでも丸型ヘッドライトを採用するジープ「ラングラー」

 LEDライトを採用することにより、ヘッドライトに個性を持たせたクルマもあります。

たとえば、2022年7月に公開されたトヨタの「クラウン」では、4つのボディタイプがありますが、そのすべてにLEDライトが使用されています。

 とくに「クラウン クロスオーバー」では、左右のLEDヘッドライトユニットをつなぐ形で横一文字のLEDライトが採用され、これまでのフロントフェイスのイメージを大きく変えました。

 LEDライトの登場により、デザインの幅が広がったため、フロントフェイスのあり方が進化してきたのです。

 また、LEDライトが普及したことでヘッドライトだけではなく、テールライトのデザイン性も自由度が高まっています。

 各ライトがクルマのデザインに与える影響は大きく、LEDの登場はデザイントレンドに大きく影響を与えています。

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 一方、最近ではめずらしくなった丸形ライトや四角型ライトをあえて採用することでレトロな雰囲気やかわいらしい雰囲気を演出するクルマもあります。

 たとえば、BMW「ミニ」やスズキ「ジムニー」は特徴的な丸い形のヘッドライトで、可愛らしくレトロで雰囲気のある印象を与えます。

 いずれにせよ、ヘッドライトがデザインに与える影響はとても大きいと言えます。今後、さらにヘッドライトの形はバリエーションが豊富になっていくかもしれません。

【画像】昔のクルマ&今のクルマの様々な形のヘッドライトを画像で見る(57枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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