70年前の「ランクル」奇跡の復活! 35年「眠っていた」初代モデルをレストア トヨタ公式YouTubeチャンネルで公開
トヨタは「ランドクルーザー」が70周年を迎えるのを機に、初代ランドクルーザーをレストアするプロジェクトを遂行。約1年をかけてついに完成したと動画で公開しています。どのようなプロジェクトなのでしょうか。
ランクルの歴史がスタートした特別なモデル 当時の整備士が手探りで作業
トヨタはYouTubeの公式チャンネル「ランクルちゃんねる」にて、同社のフラッグシップSUV初代「ランドクルーザー」をレストアするプロジェクト「初代ランクル再生プロジェクト」を公開しています。
2022年10月29日、約1年かけてついに完成を迎えたと動画で公開しました。
トヨタのフラッグシップSUV「ランドクルーザー」は1951年に初代が登場。当初は「BJ型ジープ」を名乗り、警察予備隊からの大量受注を目的として生産がスタートしましたが、受注のための入札前性能試験で三菱「ジープ」に敗れ、民生用としての道を選んだという経緯があります。
その後、2代目にあたる「BJ20型」の生産が1954年に開始。「ランドクルーザー(以下ランクル)」の名称が使われ、以来約70年もの間、国産SUVの最高峰として進化を重ねてきています。
トヨタはランクルが70年を迎えるにあたり、初代をレストアするプロジェクトを敢行。
レストアのベースとなるのは、初代ランクルで動かなくなってしまってから35年もの間ガレージで大切に保管されてきた金丸さんというオーナーの個体。
偶然そのランクルを見つけた小南さんは幼少期からランクルに憧れがあり、「譲り受けたい」と金丸さんに申し出ました。
「このまま朽ち果てていくなら大事にしてくれる方に託したい」と決心した金丸さんは快諾し、次のオーナーが決定。小南さんは時間を見つけては自分で整備し、いつか走らせたいと思っていたといいます。
レストアの指揮を取るのは60年前に初代の整備を担当していた、新明工業の石川さん。
図面のないレストアはまさに「手探り」ですが、当時の構造を熟知する石川さんは、ないものは作り、加工する部品は加工の度合いを調整するなど、職人のまなざしで作業を実施。これについて石川さんは「青春時代がよみがえってくる」といいます。
そして約1年もの歳月をかけて遂に完成。レストア前の状態からは想像もつかないほどにまで仕上げられたランクルを見て、小南さんは「鳥肌が立った」と驚きを隠せない様子です。元オーナーの金丸さんも「涙が出そう」と嬉しそうにコメントしています。
レストアを手掛けた石川さんも嬉しそうな様子で丁寧に説明し、プロジェクトに関わった人たちで話に花が咲いている様子が映っています。
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トヨタの公式YouTubeチャンネルのひとつである「ランクルちゃんねる」では、今回のレストア動画以外にも歴代ランクルのレビューや、オーナーの紹介、ランクルとともに過ごすライフスタイルなどがアップロードされています。
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