街中では、たびたびパトカーを見かけることがありますが、「パトカーに乗ってみたい」と憧れを抱いたことがある人もいるかもしれません。
　
　では警察官に「パトカーに乗せて！」と声をかけて乗せてもらうことは可能なのでしょうか。

　パトカーに実際に乗った経験があるという人は、それほど多くないのではないでしょうか。

　警察官以外の人がパトカーに乗車する機会といえば、一般的に交通違反で切符を切られる、何らかの犯罪で捕まる、酔っ払って保護されるなど、何かしらの良くない事案が発生したときが多いと考えられます。

　このほかだと 、一般市民を対象としたイベントでパトカーが展示されていれば、乗車する機会も設けられていることがあります。

　一方で、パトカーの中がどのようになっているのか気になるという人もいるかもしれません。

　では街にいる警察官に「パトカーに乗せて！」とお願いすれば、乗せてもらえるのでしょうか。

　パトカーは、警察官が地域のパトロールや交通取り締まり、事件・事故などの際に使用する乗り物です。

　このため、基本的にそれ以外の用件で一般の人を乗せることはできません。

　また、パトロール中にも事件・事故は絶えず発生しており、パトカーに乗車させてほしいという要望に対応するのは難しい現状があります。

　愛知県警察や大分県警察のウェブサイトでも、原則として一般の人を乗せることはできないとしたうえで、警察が開催する「110番の日」のイベントや、学校行事で警察を見学する場合などにはパトカーに乗車できる可能性があると説明しています。

　一方でSNSなどでは時々、警察イベント以外の場面でも子どもがパトカーを見せてもらったり、運転席に乗せてもらったりしている様子が投稿されることがあります。

　これについて、筆者（元警察官はる）が警察官時代に交番で勤務していた時は、近くの幼稚園児や保育園児が散歩の途中に交番に立ち寄ることがありました。

　パトカーに乗りたいという子どもたちの希望に応えて、緊急な事案がないときにはパトカーを見せたり、パトカーの中に園児らを乗せてマイクで話してもらうなどの対応をしていたこともありました。

　各都道府県警察によって対応は変わるかもしれませんが、警察に事件・事故など緊急の事案がなく、対応できる人員がいる場合は、お願いすれば乗車させてもらえる可能性はまったくないとはいえないでしょう。

　ただし過去には警察官の隙をみてパトカーを盗むといった事件が発生している状況もあるため、クルマを運転できる大人がいきなり乗車させてもらうことは難しいかもしれません。

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　パトカーは原則、事件・事故の際や警察のイベント、子ども の見学などの際にしか一般の人が乗ることはできません。

　このため、パトカーを近くで見たい、乗ってみたいという人は、基本的にイベントをおこなっている時に訪れるのが無難といえます。

　警察では定期的にイベントを開催したり、東京にあるポリスミュージアム「警察博物館」ではパトカーや白バイの展示をおこなったりしているため、調べてみても良いでしょう。