エンジンだけでも4種類!? マツダの新型高級SUV「CX-60」バリエーションが多すぎる! 結局どれがイイ?
マツダの新型高級SUV「CX-60」は、パワートレインだけでも4種類で、グレードも多岐にわたります。バリエーション豊富な新型CX-60はどのように選べば良いのでしょうか。
CX-60はバリエーションが多すぎない?
2022年4月に日本仕様が発表それ、6月から予約注文がスタートした、マツダの新世代のラージ商品群の第1弾となる新型クロスオーバーSUV「CX-60」。
同年9月からはディーゼルハイブリッド仕様の「e-SKYACTIV D」搭載車が発売され、マツダディーラーなどの店頭でも見る機会が増えてきました。
新型CX-60は、なんと搭載されるパワートレインだけでも4種類が設定されており、グレードや駆動方式を含めると23種類という多岐にわたるバリエーションを持っているのです。
ここにボディカラーや内装色、メーカーオプションも組み合わせるとなると、相当数のバリエーションが存在しており、混乱してしまいそうです。
一体どのグレードを選んだら良いのでしょうか。
●ガソリンエンジンモデル
新型CX-60のなかでエントリーモデルともいえるのが、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「25S」系です。
もっともベーシックな「25S S Package」は車両価格が300万円を切っており、豪華な加飾こそないものの、充実した基本装備を持つ、買い得感の高いグレードとなっています。
続く「25S L Package」は、本革シートや大径ホイールなど目に見える上級装備がプラスされるだけでなく、25S S Packageではオプション設定だったレーンキープアシストやドライバーモニタリングなど、先進安全装備の拡張機能も標準となる、装備充実のグレードといえます。
そしてガソリンモデルの最上級グレードの「25S Exclusive Mode」は、ナッパレザーやチタン調のアクセントを用いてさらなる上級感を演出。フル液晶メーターや12.3インチセンターディスプレイなども標準装備され、最上級グレードにふさわしい豪華仕様です。
●ディーゼルエンジンモデル
3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載する「XD」系は、同じ排気量でもガソリンエンジンでは実現が難しい500Nmという強大なトルクと、WLTCモードで19.8km/L(XDグレード)を実現する経済性が魅力のパワートレインとなっています。
グレード体系は「S Package」「L Package」「Exclusive Mode」とガソリンエンジンモデルと共通ですが、XD系にはS Packageの下に「XD」というシンプルなグレードが存在しています。
これはコストの高いディーゼルエンジンを搭載しながらも、25S S Packageよりおよそ25万円高に抑えたグレードで、S Packageに設定されていたメーカーオプション系の多くが設定されず、交通標識認識システムや内外装の加飾など、あるとうれしいけどなくてもギリギリ困らないという絶妙なラインの装備が省かれた仕様です。
●ディーゼルハイブリッドモデル&PHEVモデル
3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムをプラスして、さらなる低燃費と低速域でのモーターアシストによるより一層力強い走りを実現したディーゼルハイブリッドの「XD-HYBRID」系と、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた「PHEV」系は、純内燃機関モデルとはグレード体系が異なる点が特徴です。
そもそもモーターを搭載した新型CX-60はプレミアムモデルという立ち位置となっているようで、上級仕様の「Exclusive」系と、最上級仕様の「Premium」系に二分。それぞれに「Sports」系と「Modern」系が設定されるという4グレード展開が基本で、PHEVにのみエントリーグレードとして「S Package」が用意されています。
後輪駆動も設定されている純内燃機関モデルとは異なり、ハイブリッド/PHEVは4WDのみのラインナップとなるのも特徴といえるでしょう。
そして、そもそも上級仕様であるため装備差もわずか。Exclusive系ではオプションとなるパノラマサンルーフやドライバーパーソナライズの一部機能が、Premium系では標準装備となる程度。
Sports系は、エクステリアにピアノブラックやブラッククロームなど黒系のアクセントが採用されて精悍なイメージとなる一方で、Modern系にはクローム系のアクセントとなって華やかで洗練されたイメージとなります。
またインテリアも「Exclusive Sports」は黒いナッパレザー、「Exclusive Modern」は白いナッパレザー、「Premium Sports」はタンのナッパレザーを用いたシート表皮などが採用されますが、「Premium Modern」はピュアホワイトのナッパレザー表皮にインパネにかけ縫いを施した上質な仕立てとなり、加飾にもウッドが用いられてまったく異なる印象となっている点が特徴です。
※ ※ ※
新型CX-60の価格帯を見ても、299万2000円から626万4500円まで幅広いラインナップとなっており、「CX-5」からのアップサイジングや輸入車からの乗り換えも視野に入れたグレード体系になっていることがわかります。
ミドルクラスのミニバンやSUVからのステップアップならガソリンモデルか、長距離移動などが多ければディーゼルモデルがオススメといったところ。
逆に輸入車やハイエンドモデルからの乗り換えであれば、より一層高級感の増すディーゼルハイブリッドモデルがオススメで、自宅に充電設備を設置できるのであれば、給電機能やAC1500W電源コンセントも備えるPHEVモデルが良さそうです。
あとはどのくらいの装備が必要なのか、スポーティな仕様が良いのかラグジュアリーな仕様が好みなのかで絞っていけば、自ずとベストバイな新型CX-60が見つかるのではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
ここの編集部の人間が書くものならいざ知らず、
一端の自動車ジャーナリストをお名乗りの人が実車に乗って体験したような
ことも書かず、ただただプレスリリースやカタログ程度のものをみただけ、
のようなものを書いていいのかい?
渡部陽一郎氏なんかよくグレード比較の記事を書いてるが、
それなりに納得いくようなものを書いてるぞ、小鮒さん。