「絶対に遅刻出来ない…」 極限状態で運転する「役員ドライバー」ってどんな仕事? 現役が語る「大変なコト」とは

飛行機の遅延に、高速の通行止め…A氏がとった行動は?

 このように、不測の事態にも柔軟に対応する必要がある役員ドライバーの業務ですが、いままでで1番大変だったのはどのような業務でしょうか。

 A氏は、これまででもっとも大変だった業務について次のように振り返ります。

「担当のお客さまが出張先(空港)から、直接会議場に向かう予定でスケジュールを組んでいたことがありました。

 その日は前日から天候不良で連日飛行機が遅延しており、万が一を考えて、空港から会議場まで、余裕を持ったスケジュールを組ませていただいていました。

 そんななか、お客さまの搭乗した飛行機が到着する直前に走行を予定してた高速道路が事故によって、通行止めになってしまいました」

 絶対に遅れることのできない会議があったにも関わらず、高速道路の事故によって、A氏は突如走行ルートを組み直さなくてはいけなくなったそうです。

「そこで、空港から都内まで1番速いルートを考え直したのですが、やはり、みんな考えることは同じで…。
 
 一般的な幹線道路はすべて渋滞で間に合う確証がなく、いままで運転した道をひとつひとつ見直したり、渋滞箇所を避けるルートを考えたりして、飛行機を降りたお客さまをお迎えしました」

 このように、担当の役員が到着するまでの限られた時間で、これまで運転したことのある道や知っている道を思い返しながら、A氏は必死にルートを模索したといいます。
 
「お客さまも飛行機が遅れていたり、高速道路が使えなかったりという事態を知ってたため、遅れることのできない大切な会議を控えて、非常に焦っていました。

 乗車されてお客さまの表情や慌て方を見て、『ルートはしっかり考えてあります。会議には間に合わせます』これだけお伝えして出発して、なんとか会議5分まえに到着することができました」
 
 なんとか時間に間に合い、ことなきを得たA氏。不測のトラブルに瞬時に対応し、しっかりと役員を時間内に送り届けた仕事ぶりは、まさにプロフェッショナルといえます。

「この時は生きた心地がしなかった」と振り返るA氏ですが、「いろいろな人から渋滞スポットだったり、裏道だったりを教えてもらっていて、それを地図に書き残してたのが本当に役に立ちました!」と、日頃の業務への真摯な態度が良い結果を生んだことがうかがえます。

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 役員ドライバーとして働いているA氏にとっても、日々時間に間に合わせることは朝飯前ではないそうです。

 しかし、A氏は「そのぶん完璧に送迎できたときや、トラブルで遅れるのが見えてるときに遅れを取り戻してしっかりお送りして感謝の言葉をいただけたときは、本当にやり甲斐を感じます」と話し、役員ドライバーとしての仕事に誇りを持ってあたっています。

※ ※ ※

 また、A氏によると車内で役員と1対1のコミュニケーションをとる機会はさほど多くはないそうです。

 目的地や時間についての確認はおこなうそうですが、基本的に日常会話をすることは少なく、車内に緊張感はあるものの、会話に大きなプレッシャーを感じることはあまりないといいます。

 役員ドライバーの仕事の1番の肝は、やはり「運転」にあるといえそうです。

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