日産「サクラ」の充電は週1でOK?“普段使いできる軽EV”の充電事情とは
日産の軽EV「サクラ」が、順調に売上を伸ばしています。サクラは小回りの利く軽乗用車だけあって日常生活の足として役立ちそうですが、充電事情はどうなっているのでしょうか。
発表4か月で受注3万台を突破
日産が2022年6月に発売した軽EV「サクラ」のセールスが好調です。
サクラの受注は、5月の発表から3週間で1万1000台、2か月で2万2000台、4か月(9月26日時点)で3万台を突破したといいます。
販売台数は、全国軽自動車協会連合会が毎月公表しているデータによると、次のように推移しています(順位は軽乗用車)。
・6月 1675台 16位以下
・7月 3319台 13位
・8月 3523台 10位
・9月 4247台 11位
8月にはトップ10にランクインし、9月は順位こそ後退したものの台数が伸びています。9月のサクラは、同じ日産の軽乗用車「ルークス」の6位・6209台には及ばないものの、「デイズ」の14位・3195台を上回る実績を記録しており、累計は1万2942台に上ります。
サクラは、日産と三菱の合弁会社であるNMKVが企画・開発マネジメントを担当。軽自動車ならではの小回り性能に加え、圧倒的な静粛性や力強く滑らかな加速、上質で洗練されたデザインで包み込む広々とした室内空間、日常使いに十分な航続距離などが好評といいます。
また、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」や、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロットパーキング」など、充実した先進技術も搭載されています。
日産によると、サクラを注文した人の53%が新規顧客であり、「サクラが日本におけるEVの普及を加速させてくれると確信しています」と自信を見せています。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mm。ボディカラーは全15色。
外観は水引をイメージしたアルミホイールのほか、フロントのグリル部分やバンパー部分、リアランプは格子をイメージしたデザインに。
さらに車両の右後ろに設置されている充電ポートを開けると、ここにも水引のデザインが施され、外観だけでも随所に細かなデザインの工夫がみられます。
内装も、扉の内側やエアコンの開口部分、エアコンの表示パネルまで水引や格子のデザインが。
シートはソファデザインを採用して座り心地を良くするとともに、4人乗車でも後部座席を含め個々のスペースが十分に取れる空間で設計されています。
サクラはこのようなモデルですが、普段使う上で重要になってくるのが充電です。
航続距離は最大180km(WLTCモード)。仮にサクラを通勤に使う場合、平日1日30kmを走る程度なら週末までもつような計算になります。
しかし実際は電欠を招かないように、帰宅後は充電することになるでしょう。
満充電までの目安時間は、普通充電コンセント(3kW)だと約8時間、本格的なV2H(6kW)設備だと約4時間です。ちなみにV2Hはクルマからの給電も可能になります。充電は、指定の時間に開始・停止できる「タイマー充電」や、スマホやPCから開始操作できる「リモート充電」にも対応しています。
自宅以外では、全国にEV充電器がおよそ3万基設置されており、うち約8400基は急速充電器です(2022年6月末時時点、ゼンリン調べ)。急速充電器を使うと、40分程度で80%まで充電が可能といいます。
サクラの価格は239万9100円からですが、国から最大55万円の補助金を受けられるほか、東京都の場合は45万円の補助金もあり、計100万円ほどの優遇措置を受けられる可能性があります。
ただし補助金は予算消化により受付が終了する場合もあるため、事前によく確認した方が良さそうです。
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