100万円台でトヨタの「後輪駆動」「MT」が買える!? 「現代版AE86」が実は存在していた! どんなクルマだった?

現代のAE86は、GR86ではなくあの商用車!?

 当時のAE86を知っている人からすると、現代のGR86は贅沢な造りだと感じる人もみられるようです。

 現代の基準からみれば、AE86は簡素な大衆車をベースにしたモデルで、それゆえもっと気軽にいじることができたのは確かでしょう。

2人乗りのスポーツカー!? 新車で買えるトヨタのFR車「タウンエース」(タウンエース トラック)
2人乗りのスポーツカー!? 新車で買えるトヨタのFR車「タウンエース」(タウンエース トラック)

 そこで、とあるユーザーがSNS上で提案したのが、トヨタの商用車「タウンエース」(タウンエース バン/タウンエース トラック)です。

 1976年に初代が登場して以来、40年以上にわたって日本のビジネスシーンを支えてきたタウンエースは、2008年に登場した4代目が現行モデルとなっています。

 コストパフォーマンスが重視される商用車だけあって、必要な装備は最低限となっていますが、過酷な利用にも耐えうるだけの耐久性の強さは折り紙付きです。

 タウンエースが現代のAE86といわれる最大の理由は、自然吸気エンジンを搭載したFRレイアウトのモデルで、なおかつ5速MT仕様が用意されているという点です。

 搭載される1.5リッター 直列4気筒エンジンの最高出力は97馬力と、当時のAE86と近いスペックを持っています。

 さらにいえば、タウンエース トラックのリアサスペンションはリジッド式となっており、この点でもAE86と共通しています。

 そして、タウンエース最大の魅力は167万7000円からという車両価格です。

 GR86の価格が279万9000円であることと比べると、現代の若いユーザーにもより手の届きやすい価格であることがわかります。

 SNSでにわかに盛り上がりを見せている「タウンエース=現代のAE86説」ですが、こうした要素を見ると、意外と納得できるかもしれません。

 タウンエースが峠でバトルしたり、ドリフトしたりしているのはなんだか違和感を覚えますが、ひとついえるのは、豆腐を配達するなら、AE86よりもタウンエースのほうがマッチしているということでしょう。 

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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