来年出る? 「センチュリークロス」注目も 「アルファード」が定番化? 新型「クラウン」も人気? 現役ドライバーが語る「社長が好きなクルマ」とは
クルマの後席に企業の社長や役員を乗せる「ショーファーカー(ショーファードリブン)」というものが存在しますが、世の中の社長はどのようなモデルが好きなのでしょうか。
役員ドライバーじゃないとわからない?人気の役員車とは
大企業の社長や役員、銀行の頭取など、いわゆる“お偉いさん”は、専属のドライバーである「役員ドライバー」と、専用の送迎車である「社長車/役員車(VIP車)」を持っているのが一般的です。
各企業によって、これらのクルマには異なるモデルが活用されているのが一般的ですが、どのようなモデルが人気なのでしょうか。
自宅から会社まで、会社から会食先まで、出張先から会社までなど、ルートはさまざまですが、基本的にはクルマで移動できる範囲の移動は役員車でおこなわれます。
このような企業の重役などを後席に乗せるクルマのことを「ショーファーカー(ショーファードリブン)」と呼びこともあり、意味としては運転手のいるクルマとまります。
実際に都内で役員ドライバーとして働くA氏も「出張先から空港へお戻りの際にお迎えしたり、オフィスから会議のあるビルまでの送迎をしたり、日によってまったくバラバラのルートを走行します」と話しており、走行ルートは一概にいえないようです。
そんな役員車には、限定されたモデルだけが挙げられるわけではなく、企業や役員によって、幅広いモデルが活用されています。
例えば、役員車の王道として活用が多いのがトヨタ「センチュリー」や「クラウン」、レクサス「LS」や日産「シーマ」「フーガ」からメルセデス・ベンツ「マイバッハ」やBMW「7シリーズ」などさまざまなモデルが活用されており、企業の特色によっても活用されるモデルが異なるのが実情です。
さらに、同じ企業内でも社長、副社長、専務など、肩書きによって異なるモデルが配置されていることも多いようです。
また、企業が複数の役員車を保有しており、それぞれの役員が乗りたいモデルに乗って移動することが可能な場合などもあります。
このように、とくに定義はない役員車ですが、おおよそ人気となるモデルの傾向は決まっているようですが、2022年現在、役員車として人気が高いのはどのようなモデルなのでしょうか。
前出のA氏は「幅広いモデルが活用されている様子がみられる」としたうえで、役員車として人気のモデルについて次のように話します。
「銀行などの比較的『お堅い』会社の場合、LS・クラウン・シーマの順で使用率が高い傾向があります。
一般的に役員車としてイメージされやすいセンチュリーは、大手一部上場企業での活用が多いイメージです」
このように、LS・クラウン・シーマは、役員車の王道モデルとして、とくに多く活用されていることがうかがえます。
また、A氏は「最近では、車内の広いトヨタ『アルファード』の『エグゼクティブラウンジ』が多くみられます」と話します。
アルファードの最上級グレードであるエグゼクティブラウンジは、車内の居住性の高さが追求された至れり尽せりの1台です。
7を乗り仕様の2列目キャプテンシートには、「エグゼクティブラウンジシート」と呼ばれる専用シートが採用。
電動リクライニングや伸縮も可能な電動オットマンの搭載はもちろん、座面や背面からの送風機能、シートヒーターなど、季節を問わず快適に過ごせる機能が備わっています。
専用のテーブルやコンセントも搭載されているため、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器を充電しながら使用することもできます。
LS・クラウン・シーマなどのモデルは役員車としての活用も多く、まさに王道モデルといえますが、アルファードは最近活用がどんどん増えているということで、「無難さ」以上に「快適性」を求める役員が多くなっていることがうかがえます。
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また最近では、レクサス「LX エグゼクティブ」や、メルセデス・マイバッハ「GLS」、ロールス・ロイス「カリナン」などのSUVを利用する人も増えているといい、ショーファーカーにもSUVブームが来ているのかもしれません。
さらには、2022年7月に16代目となったトヨタ新型「クラウン」ではセダンとSUVを融合させた「クラウンクロスオーバー」が発売されたほか、2023年にはシリーズとして「クラウンセダン」の登場が予定されています。
複数の社長や役員によれば「新型クラウンクロスオーバーを検討している」「来年のクラウンセダンが出たら欲しいよね」という声も聞かれました。
さらに、海外ではバーチャルチューナーであるTheo・throttle氏がセンチュリーをSUV化した「センチュリークロス」のレンダリングを投稿し、大きな話題を呼びました。
噂では2023年に発売するといわれるセンチュリークロスですが、もし登場すれば新たなショーファーカーの代名詞となるかもしれません。
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