新型軽SUV発売で「フルライン体制でアウトドア需要に対応!」 ダイハツが新「タント ファンクロス」会見で宣言

初期受注で「タント ファンクロス」がシリーズの3割を占める人気に

 また国内営業担当の武田氏は、アウトドア需要が幅広い層で高まっているとの認識を示します。

 背景には「Withコロナ」の時代における生き方が関係しているといい、クルマでライフスタイルを表現し、日々をエンジョイする人が増えているとし「ダイハツは小さなクルマでフルに応えたい」と意気込みます。

2022年10月3日に新設定されたダイハツ 新型「タント ファンクロス」とダイハツ工業の奥平 総一郎社長
2022年10月3日に新設定されたダイハツ 新型「タント ファンクロス」とダイハツ工業の奥平 総一郎社長

 具体的には、コンパクトSUV「ロッキー」を筆頭に、悪路なら軽の「タフト」、趣味の道具積載や車中泊なら「アトレー」、人生を楽しむユーザーに向けた「ムーヴキャンバス セオリー」、そして新型タント ファンクロスの追加により「フルラインナップでアウトドア需要に向き合いたい」と宣言しました。

 新型タントシリーズの販売比率について武田氏は、当初の月販目標として1万2500台を設定。8月22日より先行受注を開始したところ、直近で2万8000台を受注したと明らかにし、好調な立ち上がりだとしました。

 当初タント カスタム45%、タント35%、タント ファンクロス20%のシェアを想定したところ、ファンクロスの伸びがとくに好調で、3割のシェアに届きそうだとし、さらに正式発表後の受注の伸びにも期待しているとしました。

 いっぽうで、昨今の部品供給不足による新車の納期遅れの問題について、まだ先行きが不透明な状況であるとしながらも、新型タントについては立ち上がりで2か月から3か月の納期を達成すべく、ダイハツ一丸で対応しているところだと説明します。

 さらに奥平社長は「軽自動車は日本の暮らしを支える“ライフライン”となる公共の乗りものである」との認識を示し、原材料の高騰など厳しい局面を迎えるなかでも、新型タントは従来モデルに対し価格を据え置いた点を強調しました。

※ ※ ※

 ダイハツではこのほか、タント「フレンドシップ」シリーズが、2021年に販売された福祉車両のなかでNo.1のシェアを確保したことをあらためて紹介。

 スローパー仕様(車いす昇降用スロープ装着車)ユーザーからの要望が多かったフロントベンチシート仕様をXグレード以上に採用したほか、シートリフター仕様にドア開口にあわせ前後昇降位置の自動切り替え装置を加えたりするなどの改良を実施しています。

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