合理的な“垂直窓”が斬新!? 新型「オリ」をシトロエンが発表! シンプルドア採用して仏で公開

シトロエンが発表したEVコンセプトカー「OLI」はどのような特徴があるのでしょうか。

ガラス面積を最小限に抑える垂直なフロントウインドウを採用

 フランスの自動車メーカー・シトロエンは、2022年9月29日(現地時間)にEVコンセプトカー「OLI」(オリ)を世界初公開しました。

シトロエンのEVコンセプトカー「OLI」
シトロエンのEVコンセプトカー「OLI」

 シトロエンによると、車重が重く高価、かつ複雑なゼロエミッションビークルのトレンドに抗い、かつ社会的問題やモビリティの課題を解決するものとして開発。

 あらゆる人のライフスタイルを向上させる、多機能で楽しい電動モビリティの進化の目的地を示しているといいます。

 ピックアップトラックタイプのボディを持ち、全長4200mm×全幅1900mm×全高1650mm。

 エンブレムにシトロエンの新ロゴを採用したほか、フロントドアに左右共通の部品を採用、さらにドア、バンパー、ウインドウなどに軽量素材を採用するなどして、軽量化や組み立て効率の最適化を図っています。

 フロントドアからスピーカーやパワーウインドウユニットなどを排したことで、ドア1枚あたり約7kgの軽量化を実現しました。

 原価低減や温度上昇防止などの目的でガラス面積を削減する観点から、フロントウインドウは垂直なデザインを採用しました。

 内装にリサイクル可能な素材を用いているほか、メッシュ素材のシートや洗えるフロアを採用しました。

 素材選定の最適化や部品数の削減、手頃な価格といった特徴を持つOLIは、クラス最高のライフサイクルアセスメントを実現するといいます。

 目標車両重量は約1000kgと軽量設計になっており、総電力量40kWhの駆動用バッテリーを搭載して一充電あたりの最大航続可能距離は400kmを達成。電池残量20%から80%までの充電にかかる時間は23分です。

 走行効率を高めるために、最高速度は110km/hに制限されます。

 V2L(Vehicle to Load)やV2G(Vehicle to Grid)など、移動以外の機能にも対応します。

 シトロエンのCEOを務めるVincent Cobee氏は、OLIについて次のように説明します。

「OLIは責任感があり、わかりやすく、日常生活で手に入れられる価格でありながら、憧れや魅力、楽しさを兼ね備えた、モビリティにおける私たちのミッションを体現しています。

 10年後、あなたの家族が必要とする唯一のクルマとして、あなたが持ちたいと思うソリューションへの指針です」

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