「新車」と何が違う? 「登録済み未使用車」や「未使用車」とは? 気をつけたいケースもある?
登録済み未使用車や未登録車は、新車よりもお買い得?
では、登録済み未使用車や未登録車は、正規の販売店で新車購入に比べてお得に購入できるのでしょうか。
これについて、登録済み未使用車や未登録車を取り扱っている中古車販売店の担当者は以下のように話します。
「登録済み未使用車や未登録車は、新車と比べて基本的にお買い得といえます。
どちらも、新車同様のきれいな状態であるにもかかわらず、新車よりも多少割安に設定されていることがほとんどです」
実際に中古車サイトを見てみると、例えばスズキ「アルトラパン 660 X」は新車が車両本体価格149万円に対し、未登録車は137万円で販売されていました。単純計算で10万円ほど安くなっています。
また、このほかのメリットについて前出の担当者は以下のように話します。
「登録済み未使用車や未登録車は納期が短いため、その点においてもメリットがあります。
実際、当店で取り扱っている登録済み未使用車や未登録車は、すでに在庫がある状態なので、即納が可能です」
最近では、新型コロナウイルスなどの世界情勢による半導体不足の影響から、クルマの生産が追いつかず、納期の長期化が見られます。
例えば、トヨタ「ランドクルーザー」の納期は約4年となっており、2022年7月には受注が停止されています。
そのほか別のメーカーモデルでも、納期は約1年かかるものも多く、車種によっては欲しいクルマをすぐに手に入れることが難しくなっているケースもあります。
このため登録済み未使用車や未登録車は、即納車が可能なモデルも多いため、クルマを早く手に入れたいという人にとってはメリットといえるでしょう。
その一方で、「登録済み未使用車」や「未登録車」にはデメリットも存在します。
例えば、登録済み未使用車や未登録車は、新車購入する場合と比べ、アフターサービスに難があるケースが挙げられます。
新車購入の場合は、万が一購入したクルマにトラブルがあれば、全国のディーラーにより充実したアフターサービスを一律で受けることができ、比較的スムーズにパーツの仕入れやクルマの修理などを進めることが可能となっています。
しかし登録済み未使用車や未登録車の場合、アフターサービスの内容は中古車販売店の方針が異なるため、新車購入と同等のアフターサービスを期待できない場合もあります。
そのほかのデメリットとして、自分の求めているクルマが手に入らない可能性も。
登録済み未使用車や未登録車の多くは、正規の販売店で売れ残ってしまったクルマであるため、比較的人気の低いグレードやボディカラーである場合が多い傾向にあります。
そのため、新車のように、好みに合わせた仕様やオプションを選ぶことができないため注意が必要です。
もし希望のモデルやグレード、ボディカラー、オプションなどが明確にある場合には、新車で購入するのが確実です。
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前出の担当者によると、登録済み未使用車の中には、走行距離が数百kmから数千kmを超える中古車であるにもかかわらず、「未使用」と表示されているケースもあるそうです。
そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、まずは信頼できる中古車販売店を探し、購入を検討するのが安心といえます。
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