レトロな丸目のスズキ「ジムニー」が今キテル! 中古で狙うべきは2代目!? 購入時のポイントとは?
おすすめは第4期のJA12型かJA22型
2代目ジムニーの人気は根強く、現行型4代目のカスタマイズにおいても、2代目を彷彿とさせるデザインのパーツが多くなっているほど。では実際に購入するなら、2代目のどの年式が狙い目なのでしょうか。
「2代目も超ロングセラーモデルなので年式によってかなり仕様に違いがあるのですが、やはり最終型となる第4期(1995年~1998年)のJA12/JA22型が良いと思います。
このモデルからサスペンションをリーフリジットからコイルスプリングを採用したリジットに変更になっており、かなり乗り心地が改善されています。
またエンジンも64馬力になっているので、パワー不足を感じる機会も少ないはずです」
ただし、2代目の最終モデルでもすでに約25年も前のクルマになるため、経年劣化によるヘタリや故障が多発する可能性は否定できないところです。
「オフロードを走行する人が選ぶクルマだけあり、ボディの傷やサビなどは入念なチェックが必要です。
またエンジン内部のホース類や保安部品であるゴム製品の劣化なども、まだ使えるのかを確認する必要があります」(業界関係者 Tさん)
ただ、この2代目をお勧めする理由のひとつが、この劣化をカバーできるほど豊富なアフターパーツがあること。またすでにカスタムされた中古車を選ぶこともできます。
リフトアップやタイヤの大型化、ショートバンパーなどオフローダーらしい装備がついている中古車をお得に購入できるのですが、どのようにカスタムされたのか、車検対応なのかを購入前に確認しましょう。
「見た目では違いが分かりにくいのですが、JA12型とJA22型では搭載されるターボエンジンが違います。
JA12型はSOHCで低回転での力強さがありオフロード向きですが、高速巡航など高回転走行は苦手です。
一方で、JA22型のDOHCターボエンジンは高回転型のため市街地走行や高速巡航もこなせますが、低速での力強さがなくトラブルも多いといわれています。
このあたりもキチンとメンテナンスできるショップに相談しつつ購入したほうが良いでしょう」(業界関係者 Tさん)
ちなみにこの年式ですと、中古車価格も50万円以下から選べますが、25年近く経過したクルマであること、MT(4期モデルは5速)が多いこと、カスタムした車両が非常に多いことなどを考慮して、初期メンテナンス費用として20万円から30万円は用意しておくと安心です。
「市街地では気になりませんが、3速ATのため高速巡航ではエンジン回転数も高めになります。そのあたりはMTで少しでも回転数を下げる運転をするか、高速ではうるさいと割り切って乗る必要があります」(業界関係者 Tさん)
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2代目ジムニーは、オフローダーとしては20年以上経過した今でも十分味わえますが、古さゆえに快適装備が不十分だったり高速が苦手などといった得意・不得意がはっきり分かれていますので、安さだけで選んでしまうと後悔する人もいそうです。
このあたりを割り切って乗れるかが2代目ジムニーを選ぶポイントになりそうです。
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