新車の色、2023年はどうなる? 世界6地域のトレンドを予測 テーマは「新しい様式」
BASFが、2022-2023年の自動車カラートレンド予測を発表しました。世界6地域ごとにキーカラーを示しています。テーマは「新しい様式」です。
アジア太平洋地域のキーカラーは「開花」
独に本社を構える総合化学企業のBASFは2022年9月15日、自動車の、2022-2023年のカラートレンド予測を発表しました。テーマは「New Array(新しい様式)」です。
カラートレンド予測は今後のボディカラーのトレンドに影響を及ぼす社会的変化や技術の発展などを分析し、モビリティの近未来を考える自動車デザイナーの検討材料になるようカラーサンプルが示されます。
今回のテーマ「New Array」は、「価値の順序を並べ替えて新たなニーズに対応するための、よく考えられたプロセス」 (BASFジャパン)を意味し、今まで以上にサステナビリティ(持続可能性)と機能性へのニーズの高まりを考慮しているといいます。
予測は世界を6地域に分けて、地域ごとに提示されました。
アジア太平洋地域のキーカラーは「エフロレッセンス(開花)」という柔らかい印象の白色です。同地域のデザイン責任者・松原千春さんは次のように述べています。
「アジア太平洋地域のカラーは、ポジティブで現実的な未来を形作ります。社会的なプレッシャーから解放されてカラフルなアイデンティティを持った、自分だけのストーリーを描いてくれます」
一方で、中国はアジア太平洋とは別の色が予測されています。「ランラン(リラックス)」という明るさを抑えた黄色です。
欧州のキーカラーは、明るい山吹色の「グラヴァター(広範囲で使えるアバター)」、さらに中東とアフリカを含むEMEAは、存在感のある「ミンテッドゴールド(輝く金)」を提案。
アメリカは黒に近いグレーの「ラヴァ(溶岩)」、南米は穏やかな桃色の「コージーバリュー(心地よい価値)」がそれぞれ示されています。
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2022年1月発表の「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート2021」によると、実際のボディカラーは白をはじめ黒・グレー・シルバーの無彩色が合わせて8割近くを占めているといいます。
ただ、並行して青系や赤系が人気を伸ばしており、さらに世界各地で特定のカラー領域の人気がより鮮明になる傾向も見られるということです。
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