タイヤ高騰! 長持ちさせるには「ローテーション」が必要!? DIYでできるタイヤの“場所移動”のコツ
タイヤを長持ちさせるためには「タイヤローテーション」が有効です。自分で作業するには、どのようなポイントに注意したら良いのでしょうか。
タイヤローテーションをする意味とは
クルマが唯一地面と接している部品であるタイヤは、日々過酷な条件のもと使用されています。
タイヤの溝が少なくなると、スリップしやすくなって危険なほか、車検に合格できなくなることもあり、本来の性能が発揮できなくなったら交換が必要になりますが、昨今はタイヤ価格が上昇するなど出費が増えるのも事実です。
なるべくタイヤを長持ちさせるために実践できることとして、「タイヤローテーション」があります。
タイヤは同じ位置のまま使用していると、それぞれの場所に特有の偏摩耗が発生。フロントの場合はサイドショルダー部分、リアの場合はセンター部分などの摩耗が進みます。
偏摩耗を極力抑えるためにはタイヤローテーションが必要で、これによりすべてのタイヤを均一に摩耗させることができます。
タイヤローテーションはタイヤショップやカー用品店、ディーラーなどでおこなえますが、自分で作業することもできます。
必要な工具は、ジャッキスタンド4本、ガレージジャッキ、十字レンチ、トルクレンチ(ナットサイズに合ったソケット)。
作業手順は、「クルマを停車させて各種ブレーキをかける」→「後方よりジャッキアップ」→「前方よりジャッキアップ」→「タイヤ入れ替え」→「トルク増し締め」になります。
クルマを停車させるときは、勾配が少ない平坦な所を選びます。それと同時にクルマのサイドジャッキアップポイントにてジャッキスタンドを使用するので、使用する場所付近に段差やグレーチング(排水溝の蓋)などがないかを確認。
AT車はPレンジ+サイドブレーキ、MT車はローギヤまたはバックギヤ+サイドブレーキを確実にかけて停車させます。
次に後方よりジャッキアップするのですが、後方のジャッキアップポイントは左右リアタイヤ付近もしくは車体後方に存在します。
クルマのフレームの一部になっている場所でジャッキアップしないとクルマが凹んで傷がついてしまうので、自分のクルマのリアジャッキアップポイントを事前に調べておきましょう。
リア左右のジャッキアップポイントにジャッキスタンドを設置してジャッキ油圧を緩やかに抜けば完了です。
ジャッキ油圧を抜く際はゆっくりおこなうのと、ジャッキポイントにガレージジャッキが確実に当たるかを確認するのもポイントです。
次に前方のジャッキアップですが、フロントもリアと同様にジャッキアップポイントがあります。
リアをジャッキアップしている状態ではフロント下部が見えにくくなってしまうので、リアのジャッキアップ前にフロントのジャッキアップポイントを認識しておくと良いでしょう。
フロントのジャッキアップポイントよりジャッキアップをおこない、フロントサイドジャッキアップポイントにガレージジャッキを設置。設置したら緩やかにジャッキ油圧を抜いて車体とガレージジャッキが接地すれば完了です。
その後はホイールナットを緩めてタイヤを取り外して決められた場所へタイヤをローテーションして組み付け、最後に規定トルクで増し締めをするという流れになります。
※ ※ ※
1t以上あるクルマを宙に上げるジャッキアップは非常に危険な作業です。慣れてない人や不安な人はカーショップなどに作業を依頼しましょう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。