日産「セダン終了」相次ぐ…!? 残るは9年目の「スカイライン」のみに! 今スカイラインを買うのはどんな人?

2022年8月末をもって、日産はフラッグシップセダンの「フーガ」と「シーマ」の生産を終了しました。日本での日産セダンは2013年に登場した13代目「スカイライン」のみです。果たして、いまスカイラインを購入する人とはどのような人なのでしょうか。

日産セダンは残すところ「スカイライン」のみ

 2022年8月末で「フーガ」と「シーマ」が生産終了となったことにより、日産が日本国内で販売するセダンは「スカイライン」だけとなりました。 

 現行スカイラインは、登場から9年が経ちますが、いま購入するのはどんな人なのでしょうか。

スカイライン史上最強! 405馬力の「400R」
スカイライン史上最強! 405馬力の「400R」

 スカイラインは、1957年に初代が登場して以来、60年以上にわたって多くのユーザーに愛されてきました。

 13代目となる現行スカイラインは2013年にインフィニティバッチを付けて発売。その後、2019年のビッグマイナーチェンジに日産バッチに変更されています。

 この際、歴代初の400馬力超え仕様「400R」追加や、国産車で初となる高速道路での手放し運転が可能な「プロパイロット2.0」するなど、進化し続けています。

 しかしながら、2022年時点で登場からすでに9年近くが経過しており、ライバルに比べて古さが目立つ部分も少なくないこともあり、現在スカイラインが置かれている状況は決して安泰とはいえません。

 また、日産のセダンラインナップにおいて「シルフィ」や「ティアナ」、そして前述の「フーガ」と「シーマ」が生産終了となったことなどからもわかるとおり、セダン自体の人気が低迷していることもスカイラインにとっては逆風となっています。

 実際、スカイラインと比較検討されることの多かった日本を代表するセダンのトヨタ「クラウン」でさえも、2022年9月に発売された16代目となる新型では、クロスオーバーを中心としたモデルへと生まれ変わるなど、これまでのイメージを大きく変えています。

 こうした状況のなか、スカイラインの直近の月間販売台数は100台から200台程度にとどまっているなど苦戦が続いています。

 さらに、昨今の部品不足も追い打ちをかけており、2022年9月7日現在、スカイラインのハイブリッド車は注文台数が予定数量に達していることから新規の受注が停止。加えて、ガソリン車も一時的に受注停止となっています。

 日産の販売店関係者によると「ガソリン車については9月中旬をめどに受注を再開する予定」といいますが、先行き不透明な状態です。
 
 このような状況から、スカイラインという歴史あるモデル自体の存続も危ぶまれているのが実情です。

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