日産「セダン終了」相次ぐ…!? 残るは9年目の「スカイライン」のみに! 今スカイラインを買うのはどんな人?

いま、スカイラインを買うのはどんな人?

 一方、絶対数こそ少ないものの、現在スカイラインを購入するユーザーには、一定の傾向が見られるといいます。

 ある日産の販売店関係者は次のように話します。

「たしかに、販売台数を見ると好調とはいえないスカイラインです。

 しかし、数少ない国産スポーティセダンであることから、走りに魅力を感じてご興味を持たれるお客さまは少なくありません。

 最近では『400R』という、専用チューニングが施されたV6ツインターボエンジンを搭載したスポーツグレードも登場したことで、スカイラインの走りはますます注目されているように感じます。

 大排気量のガソリンエンジンを搭載したスポーティセダンが、近年ではめずらしくなってきたという事情もあるのかもしれません」

 実際、400Rが発表された際には「スカイライン史上初の400馬力を超えた!」「スカイライン復活!」「最強スカイライン登場」と大きな話題となり、販売台数も上振れしました。

走りの「400R」登場で若年層の注目が集まったが…現在は?
走りの「400R」登場で若年層の注目が集まったが…現在は?

 またセダンはSUVやミニバンと比べて重心が低いことからスポーティな走りを実現しやすいうえ、4ドアであることから実用性も必要十分です。

 そのため「SUVやミニバンではスポーティな走りを楽しめないが、2ドアクーペでは実用性に欠ける」というユーザーのニーズを満たすことができます。

 加えて、電動化が進む昨今では、純ガソリン車の国産セダンは少なくなりつつあります。

 実際、「国産スポーティセダン」「排気量3000cc以上」「ガソリン車」というカテゴリーで見ると、スカイラインはほとんど唯一の選択肢となっています。

 前出の販売店関係者の話から、スカイラインがそうしたニーズの受け皿となっていることがうかがえます。

※ ※ ※

 ユーザーや自動車業界のトレンドが変化するなか、スカイラインの置かれた立場もかつてと比べて大きく変化しています。

 一方、世界を見るとまだまだセダン人気の高い市場も多く、スカイライン(市場によってはインフィニティ「Q50」として販売」は根強い人気を誇っています。

 当初からグローバルにおける主力車種として開発されてきたため、発売から9年近くが経過した現在でも一線級の実力を持っている点は、スカイラインの大きな魅力のひとつです。

 とはいえ、現状をかんがみると、今後登場するであろう次期スカイラインは、クラウンのように大きくイメージを変える可能性も否定できません。

 少なくとも、今以上の電動化は必須となることが確実視されています。

 このように考えると、ガソリン車のスカイラインが楽しめるのは、あとわずかなのかもしれません。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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