「眩しすぎる!」ヘッドライトなぜ増加! ハイビームにしてるわけじゃない!? 眩しさ回避する方法は?

最近増えた「オートハイビーム機能」とは?

 道路交通法では、ハイビームで常時走行し、すれ違いなどがある市街地でのみロービームにすると定められています。

 そして、ヘッドライトのロービームとハイビームを自動で切り替える「オートハイビーム機能」または「アダプティブヘッドライト」を搭載したモデルも増加。

 カメラやレーダーで対向車や歩行者などを検知した場合に自動でロービームに切り替える機能ですが、これも眩しさの原因になっている可能性があるといいます。

前走車を検知してハイ/ローを切り替える「オートハイビーム」(イメージ)
前走車を検知してハイ/ローを切り替える「オートハイビーム」(イメージ)

「オートハイビーム機能は前走車との距離を検知して自動でヘッドライトのハイとローを切り替えてくれるものですが、まだ完全とはいえません。

 前走車や対向車がいなければハイビームになりますが、それらを検知してロービームに切り換わるまでに若干のタイムラグがあり、一瞬とはいえ、対向車にハイビームが照射されてしまいます。

 このあたりが、対向車のヘッドライトが眩しく感じる一因になっているのではないでしょうか」(I整備士)

 自動切り替えが上手くおこなわれず、自分のクルマのヘッドライトが上向きになっていると感じたら、手動でロービームに切り替えるといった配慮も必要かもしれません。

 では対向車のヘッドライトが眩しいと感じた場合、何か対策はあるのでしょうか。

「有効な対策がまだないのが現状です。後続車のヘッドライトが眩しい場合は『防眩ミラー』などである程度抑えることはできますが、対向車の場合はやり過ごすことぐらいしかできません。

 せめて対向車のヘッドライトを直視しないことぐらいでしょう。

 とくにLEDは照射する範囲に光を集中させ、照らす範囲と照らさない範囲をはっきりさせる傾向があります。それだけ強い光ですので、できる限り目に入れないように視線を逸らすことが重要です」(I整備士)

※ ※ ※

 LEDはハロゲンと比べて明るく、自分好みの色温度も選べ、寿命も長いなど交換するメリットは多くあります。

 ただし、自分にとってのメリットが周囲のクルマの迷惑にならないような配慮は忘れずにしておきたいところ。バルブ交換はDIYで手軽にできても、調整はプロに任せたほうが良いでしょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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