トヨタ新型「ランクル」に「VIP」なキャプテンシート仕様!? 撃っても爆破しても壊れない「アーマードランドクルーザー」とは

2022年8月31日、カナダのINKAS Armored Vehicle Manufacturingがトヨタ「ランドクルーザー(300系)」を装甲車仕様にした「アーマードランドクルーザー」の写真をSNSに投稿しました。マシンガンや手榴弾による攻撃に耐えるといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。

キャプテンシート仕様のVIP「アーマードランドクルーザー」

 2022年8月31日、カナダの装甲車両メーカー「INKAS Armored Vehicle Manufacturing(以下INKAS)」が、「アーマード ランドクルーザー」の写真をSNSに投稿しました。これはトヨタ「ランドクルーザー(300系)」を銃弾や爆破に耐えられるよう装甲車に改造したものです。

INKASが装甲車化したトヨタ新型「ランドクルーザー」
INKASが装甲車化したトヨタ新型「ランドクルーザー」

 ランドクルーザーは1951年8月にトヨタBJ型として誕生して以来、70年にわたり「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という顧客の期待に応え続け、信頼性・耐久性・悪路走破性を追求してきた本格SUV。現行モデルは2021年8月にデビューした300系で、その人気ぶりから、発売数か月後には納車が数年待ちともいわれるほどになり、2022年7月には早くも受注停止にまでに至りました。中古価格も高騰しており、中古車市場に出ているクルマも新車価格の2倍近い価格がつけられていることがあります。

 ランドクルーザーを銃弾や爆破の衝撃に耐えられる装甲仕様に仕立てたのはINKASというカナダの装甲車メーカーです。同社は、高級装甲セダン・SUV、現金輸送車、戦術装甲車など、さまざまな装甲車の設計・製造をおこなっており、2000年の創業以来、世界中の銀行や法執行機関、企業、個人にクルマを販売しています。

 IKASがランドクルーザー(300系)をベースに改造を施したアーマードランドクルーザーのボディサイズは、全長4970mm×全幅2006mm×全高1930mm、ホイールベースは2844mm。

 エンジンは最高出力400馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジン、最高出力271馬力を発揮する4リッターV型8気筒ガソリンエンジン、最高出力302馬力を発揮する3.3リッターV型6気筒ディーゼルエンジンの3つから選べます。

 このクルマには防弾ガラスや装甲の追加、ドアヒンジなどの強化、強化サスペンションへの換装、ランフラットタイヤの装備など様々な改造がおこなわれており、その乗員保護レベルは、アサルトライフルの7.62mm弾丸と車両下に仕掛けられた2個の手榴弾から乗員を守ることができる、CEN 1063 BR6レベルを満たしています。

 公式SNSアカウントが投稿した画像は、アーマードランドクルーザーの中でも「VIPインテリア」を搭載したモデルであり、左右シートを独立化、中央に大型センターコンソールを配置したキャプテンシート仕様になっています。

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 INKASは、自社が製造する装甲SUVについて次のようにコメントしています。

「装甲SUVは、さまざまな種類の攻撃から乗客を守ることを目的として設計および製造されています。以前は、これらのタイプの自動車は主に法執行機関のに使用されていましたが、より高いレベルの安全を得ることに興味がある個人にとっても非常に合理的な選択肢になりました」

 INKASの一部の車両は、世界の主要港へ配達することも、要望によっては航空貨物で発送することも可能とのことです。

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