車内清掃で「アルコール除菌」やっちゃダメ! 誤った使用でダメージも!? 内装の正しいお手入れ方法とは
車内の掃除に適した意外なものとは?
では、車内の清掃には何を使えば良いのでしょうか。家庭用のクリーナーもあまり良くないのでしょうか。
「掃除機などで車内のホコリやゴミなどを取り除いたあとは、精製水で湿らせたマイクロファイバーで車内を拭き上げるのが良いと思います。これだけでもかなりの汚れを取り除けます」(コーティング専門店スタッフ Iさん)

「精製水」とは、蒸留やろ過などの工程を経て水道水などに含まれる塩素系の消毒剤やミネラルなどの不純物を取り除いた水のこと。不純物をできる限り取り除いた精製水を使うメリットとは、どのようなところにあるのでしょうか。
「一番のメリットは汚れを逆戻りさせないことです。通常の水道水だと、拭いた箇所に水道水の不純物を逆に付着させてしまうのですが、精製水なら水分に汚れを取り込み、マイクロファイバーで拭き取ることができます。
精製水と勘違いしがちなのが、ペットボトルなどの『ミネラルウォーター』ですが、これは車内清掃にお勧めできません。
カルシウムやマグネシウムなどミネラルが含まれているので、長期間使用しているとミネラルが機械のなかで残留物として残り、故障の原因にもなってしまうんです」(コーティング専門店スタッフ Iさん)
精製水+マイクロファイバーの組み合わせならどんなシート生地でも汚れがスッキリ取り除けるそうです。
とくに合皮や人工皮革などが多用されているダッシュボードやドアの内張には、家庭用クリーナーを使用するより良いのだとか。
「ちなみに窓の内側を拭くときも精製水がお勧めです。油分を含んだクリーナーを使用して油膜を無駄につけるより、何も含まれていない精製水と、しっかり水分を拭き取れるマイクロファイバーのほうがクリアな視界を確保できます」(コーティング専門店スタッフ Iさん)
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昨今は手指のアルコール消毒が習慣になっていますが、クルマの内装掃除にはアルコールや油分を含んだクリーナーを使わずに、不純物がない精製水と拭き取り用のマイクロファイバーで清掃するのが良いでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

















