エアコン使用? 窓全開? 暑い車内、一番早く冷やすには JAFが検証
JAFが、暑い車内温度を効率的に下げる方法を検証しました。エアコン(内気循環、外気導入)やドア開閉、冷却スプレー使用など試した方法は5通り。どの方法が最も早く車内の温度を下げたのでしょうか。
室温55℃から検証スタート
JAF(日本自動車連盟)は2016年7月15日(金)、高温になった車内温度を早く下げる方法について検証した結果を発表しました。
夏場は駐車後の車内が暑く、しばらくクルマに乗れないことが多いことから、車内の温度を下げる最も良い方法を調べたものです。検証では、同じクルマを5台用意。車内温度が55℃になったときに5人がそれぞれ異なる方法で温度を下げるテストをし、車内の温度変化を測定しました。なお、温度計は運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置されています。検証結果は次のとおりです。
●車内温度55℃から5つの対策で温度を下げようとした結果
(1)窓を開けずエアコン(内気循環)使用:10分後に27.5℃
(2)窓を全開+エアコン(外気導入)2分使用→窓を閉めエアコン(内気循環)3分使用:計5分後に28.0℃
(3)窓を開けずエアコン(外気導入)使用:10分後に29.5℃
(4)エアコンを使わず、助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉:47.5℃
(5)エアコンを使わず、冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかけ:3分後に50.1℃
検証の結果、(2)の「エアコン+窓全開走行」が車内温度を最も早く下げられることが判明。JAFは方法として、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気が外に出たら窓を閉め、エアコンを内気循環に切り換えて車内を冷やすことが最も効率的であるといいます。
なお、車内温度が下がっても、ハンドルやダッシュボードなどに熱が蓄積していたり、チャイルドシートの表面やベルトの金具でやけどを負ったりするケースもあるとして、十分に注意するよう呼び掛けています。
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提供:乗りものニュース