速度取締りのメッカ北海道で「固定式オービス」大量撤去! 背景に何が? 後継の新兵器はなんと「パトカー」?
撤去されている理由
このように、急速に撤去のペースが上がっていますが、その理由としてHシステムからのメーカー撤退や、電波法の一部改正があるようです。
製造は三菱電機ですがすでにメンテナンス期間も終了しているため、部品共有も保守管理も難しい状況と思われます。また、電波法の改正により「新スプリアス発射強度の許容値」に適さない無線局となるようです。
ネット上にアップされている警察資料によると2023年3月末までにHシステムはゼロになると記載されています。それが本当ならばすでに多くのオービスが撤去準備に入っているかもしれません。
しかし2022年8月2日に、「自動速度違反取り締まり装置で検挙、しかも捜査過程で無免許も発覚」というニュースが流れていました。このオービスは札幌市厚別区の国道12号に設置されているものですが、筆者(オービスガイド 大須賀克巳)が調査した時はしっかりと通電されていることが確認済みです。よって撤去されていないオービスは、まだきちんと役割を果たしていると思われます。
固定式オービスから移動式オービスへ
北海道では固定式オービスに替わり、移動式オービスが増えています。
北海道で運用されている移動式オービスはスウェーデンの計測器メーカーSensys Gatso Group社の製品で、「MSSS」という黒色でとてもコンパクトな移動式オービスです。これと同じ機器を導入した千葉県警では検挙数が6.6倍になったというニュース記事もありました。
さらに北海道では、レーザーパトカーやレーダーパトカー(通称、レーパト)での取締りも頻繁に行われています。
本州などから旅行で訪れる観光客は、このレーパトに対する免疫がほとんどありません。岩手県警や茨城県警など導入しているところもありますが、北海道と比べると配備台数は少ないです。また、北海道のレーパトの待機場所は無数にあり、それに長い直線道路や雄大な景色の北海道では運転が散漫になり、周囲への注意がおろそかになりがちです。特に郊外から市街地に入る付近では要注意です。
パトカーは見えなくても屋根の上のレーザー計測部だけを茂みの上に出しているなどの高度な取締りも行っています。
さらにそのレーパトですが、新型レーダーパトカーの目撃情報がチラホラ出てきました。この新しいレーパトは前後両方向とも速度計測が可能な日本無線製の高性能レーダーを搭載してあるそうです。
これから秋の行楽シーズンで、本州などからも多くの旅行者が北海道に観光やツーリングに訪れると思います。
筆者も調査中に他県ナンバーのクルマやレンタカーが取締りにあっている光景に幾度となく出会いました。速度の出しすぎは重大な事故の原因になるのはご承知の通りですが、事故に至らなくても交通違反をしてしまうと楽しい旅行が台無しになってしまいます。せっかく北海道に行くのなら、急いで走るより、すてきな景色を楽しみながら安全に走りたいですね。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。
一般道ではプラス10キロくらいまでに抑えればパトカー、覆面、白バイには目をつけられにくくしかもオービスには引っ掛からない
プラスで走ってる車を煽るドライバーは捕まりやすく免許はブルー確定
制限速度は+1キロオーバーから違反!徹底して欲しい+10からバンバン捕まえてほしい
オービスも10オーバーから光らすべき!
ルールは絶対
北広島のオービスはまだ使われてるんですかね?