納期遅れは新車だけじゃない!? 新品ナビも入手困難! パーツ不足の異常事態にどう対処すべき?
世界的な半導体不足の影響で、新車の納期が遅延したり未定になったりといった事態が増えています。また、オプション装備の欠品も相次いでいるとのこと。一体どういう状況なのでしょうか。
新車だけでなくナビやディスプレイなども遅延気味
世界的な半導体不足など影響で新車の納期が長期化する傾向が続いており、トヨタ「ランドクルーザー」は受注停止、「ハリアー」は注文キャンセルという事態が生じています。
そしてクルマ本体だけでなくカーナビも同様の状況を呈しており、純正ナビはメーカーもある程度は見込み発注していたお陰で現状はカバーできているようですが、正規のアクセサリーカタログに載っている純正アクセサリーブランドのカーナビは軒並み納期未定。クルマが届いたとしてもナビがないことから、納車が遅れる事態にまで発展しています。
これはどういうことなのか、国産メーカーのディーラスタッフに話を聞いたところ、販売現場はかなり混乱しているようです。
「販売している我々も、納車未定の車種が増えすぎてお客さまにご迷惑を掛けてしまっています。売りたくても肝心のクルマが手元にないんですから心苦しいばかりです」
しかも車両本体だけでなく、ナビやディスプレイオーディオなども欠品が相次ぎ、販売がままならないのだそうです。
「純正ナビは在庫がまだありますが、半導体を使わないアクセサリー用品もなかなか入荷が難しい状況になりつつあります。またディスプレイオーディオなども入荷が未定になっているケースが増えています」
ダイハツ「タント」の新車を購入しカーナビをグレードアップして発注した人に聞くと、車両は準備できてもディーラーオプションのナビが届かないために納車できない事態になったとのこと。結局、ディーラーオプションのナビではなく、純正ナビに変更することでなんとか納車されたといいます。
この場合は、車両が届いたために対応できたそうですが、クルマ自体も相変わらず納期が遅れている現状が続いているそうです。
そんな新車の納期遅延状況を受けて、活気付いているのが中古車市場。これまで安く買えていた車種までも上昇しており、ほしい中古車を探していた人にとっては、購入しにくい状況になってきています。
メーカーが手掛ける認定中古車の値段にはあまり変動がないものの、そのぶん売れ行きは好調なのだとか。中古車店店長のN氏は次のようにいいます。
「以前は、多少古くても安い中古車を探されるお客さまが多かった印象ですが、最近ではいつ納車されるか分からない新車を待てないお客さまから、登録後3年未満の中古車を探してほしいとのリクエストをいくつも頂戴しています。
早く納車してほしいという依頼はもちろん、新車に近いコンディションの中古車を求められることが増えました」
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