「いったい何種類出てくるの!?」 スズキの新型軽「スペーシア ベース」はシリーズ唯一の「4ナンバー/軽バン」
2022年8月26日に発売されたスズキのニューモデル「スペーシア ベース」は、新ジャンルの軽商用バン(軽貨物車)です。ラインナップがさらに拡がったスペーシアシリーズをあらためて紹介します。
「多彩なラインナップ」で激戦区「軽スーパーハイトワゴン」人気No.2の地位を獲得
スズキから2022年8月26日、新型軽自動車「スペーシア ベース」が発売されました。“スペーシア”を名乗る2代目シリーズとしては4番目(特別仕様車を加えると5番目)のラインナップとなります。
新型スペーシア ベースは、シリーズ初の商用車(4ナンバー)仕様で、軽乗用車の快適性や安全性と貨物車の実用性を融合させた新ジャンルのニューモデルです。ここであらためてスペーシアシリーズの特徴についておさらいしてみましょう。
スズキ「スペーシア」は、2013年2月に初代が誕生した軽スーパーハイトワゴンです。後席左右にスライドドアを備え、高い全高とともに広い室内空間を有し、ファミリー層を中心に幅広い世代から支持を集めています。
ダイハツ「タント」やホンダ「N-BOX」など各社もいまもっとも力を入れる人気ジャンルで、現行型は2017年12月にフルモデルチェンジした2代目です。
現行スペーシアは、ベーシックなスペーシア(標準モデル)と、エアロパーツでカスタマイズした「スペーシア カスタム」がまずデビューしています。
その1年後の2018年12月、SUV風のクロスオーバーモデル「スペーシア ギア」が追加され、再注目を集めました。
人気の高い軽スーパーハイトワゴンジャンルでクロスオーバースタイルは、ホンダやダイハツのライバル車には存在せず、スペーシア ギアはその個性の強さからシリーズ人気の底上げを果たしています。
搭載されるエンジンは3.1psのモーターによるマイルドハイブリッド機構が備わった660ccの自然吸気タイプ(52ps/60Nm)に加え、スペーシア カスタムとスペーシア ギアには同ターボ付き(64ps/98Nm)の2タイプが用意され、それぞれFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が選択可能です。
そんなスペーシアシリーズは、明確に個性が分かれた3つのスタイルを持つことで他社との差別化に成功。ユーザーの幅広いニーズに応えています。
2020年度(2020年4月から2021年3月まで)のスペーシアシリーズの販売台数は14万5319台。これは人気No.1のホンダ N-BOX(19万7900台)に次ぐ第2位の実績を誇ります。
さらにスペーシア ギアの派生モデルとして、特別仕様車の「スペーシア ギア MY STYLE(マイスタイル)」も2021年12月に新設定されるとともに、スペーシア、スペーシア カスタム、スペーシア ギアの各モデルが、フロントマスクのデザイン変更や内装の仕様変更などを伴うマイナーチェンジを実施し、現在に至っています。
2021年度(2021年4月から2022年3月まで)のスペーシアシリーズの販売台数は10万3605台と、前年度より落ち込みをみせているものの、依然2位の実力を保ち続けています。
じゃあ、次は助手席も後部座席も無い一人乗り用の「スペーシアOne」で。それなら足を伸ばして寝られるスペースがあるし、後部も限界ギリギリまで空間を確保できるでしょ。
ハイトワゴン系じゃどうしても狭さが際立つわけで、外観は乗用車っぽいことが重要でも、室内は限界まで広くして欲しいともなると、完全に一人遊び用の一人乗りの選択肢があっても良いのでは。寝るスペース確保に一苦労という煩わしさが無くなるよ。