モデルチェンジした日産のSUV 新型「エクストレイル」が売れ行き好調! 決め手は「原点回帰の四角さ」にあり!?
電動化や3列シート仕様の効果で、意外な他ジャンルユーザーからの移行も
もちろん新型エクストレイルに興味を持つのは、日産ユーザーだけではないようです。
他メーカーのSUVに乗っているユーザーも多く来店しているとのことで、前出の営業スタッフは「最近では日産車から他メーカーに乗り換えられるお客様が多かったので、非常にありがたいです」と話します。
納期が長いのは悩みの種ですが、久々に日産ディーラーに明るい話題がやってきたという印象でした。
そのほかにも、ちょっと意外な話も聞けました。
同じ日産車からの代替として「エルグランド」や「セレナ」といった3列シートミニバンからの乗り換えも珍しくないとのこと。
従来型エクストレイルではガソリンモデルの一部のみに設定されていた3列シート仕様が、全車ハイブリッドとなった新型では、中間グレードの「X」のほか、カスタムモデル「エクストリーマーX」や「AUTECH(オーテック)」にも設定されるようになったことが大きいようです。
営業スタッフいわく「“本格的な3列シート車はもう不要だけど、いざという時に3列目があると助かる”というユーザーも取り込めている」のだとか。
また、新型はe-POWERシステムを搭載した電動化モデルとなったことで、電気自動車「リーフ」のユーザーからも熱視線を集めている様子。
特にアリアに先行搭載されたe-4ORCEを比較的安価に体験できるモデルとして注目されているとのこと。
2代目リーフも2022年で登場から5年目を迎え、購入時に補助金を交付されたユーザーの保有義務期間である4年を超えたタイミングであることも影響しているようです。
このように、従来型のエクストレイルユーザーや他のSUVユーザーだけでなく、ミニバンや電気自動車ユーザーからも注目を集めているエクストレイル。
順調に生産・納車さえされれば、クロスオーバーSUVの勢力図を塗り替える大人気モデルになる可能性もありそうです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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