「ベンツで車中泊!?」小型ミニバン「Tクラス」に2名が寝られる純正キャンパーキット メルセデス・ベンツが独で発表
2022年8月25日、メルセデス・ベンツは小型ミニバンの新型「Tクラス」向けに、2名の就寝が可能なキャンパーキット「マルコポーロ モジュール」を発表しました。2022年末より欧州で発売される予定です。
取り付け・取り外しは数分でOK! 2名が就寝可能なキット「マルコポーロ モジュール」
メルセデス・ベンツは2022年8月25日、新型「Tクラス」にキャンピング仕様のキット「マルコポーロ モジュール」を新設定しました。ドイツ・デュッセルドルフで開催されるキャンピングカーショー「キャラバンサロン」にて初公開のうえ、2022年末より欧州で販売する予定です。
メルセデス・ベンツ Tクラスは、2022年4月に世界初公開された同社最小の新型ミニバンです。
2021年8月、ダイムラーとルノーの業務提携により誕生した小型商用バン「シタン」の2代目モデルをベースに、内外装の質感を高め、後席にスライドドアを備えた2列シートレイアウトの実用的なワゴン車。ベースは、2021年4月にフルモデルチェンジしたルノーの小型バン・ワゴン「カングー」3代目モデルです。
搭載エンジンは、出力の異なる1.5リッター 直列4気筒ディーゼルターボ2機種と、同様に出力が異なる1.3リッター 直列4気筒ガソリンターボ2機種が設定され、全車が前輪駆動(FF)となります。トランスミッションは、6速MTもしくは7速DCTが用意されます。
ボディサイズは全長4498mm×全幅1859mm×1811mm。広いキャビンスペースを持ち、後席をたためば最大2390リットルの荷室を確保します。また今後EV仕様の「EQT」や、ホイールベースを延長した3列シート仕様などのバリエーションも導入予定としています。
今回発表されたのは、Tクラスの荷室へ数分で取り付け・取り外し可能なキャンピング モジュラーのマルコポーロ モジュールを搭載したモデルです。
2022年8月27日から9月4日までドイツ・デュッセルドルフで開催されるキャラバン サロンにて初公開されました。
マルコポーロ モジュールは、長さ2000mm、幅1150mm、厚さ100mmの極厚マットレスを使用したベッドユニットを標準装備します。2名が就寝可能で、通常走行時はフレームをトランク内に収納しマットレスも折りたためば、2列シートの使用が可能となります。
またすべての窓の遮光と、窓ガラスとフレームの間に固定された防虫スクリーンを備えた換気グリル、CピラーとDピラーの間に左右で取り付けられた小物用のウィンドウ ポケットなどが標準装備されます。
後部のキッチンユニットはオプションで選択できます。
キッチンユニットには、プッシュオープンとソフトクローズ機能を備えた引き出しシステムで構成され、12リットルのタンクを備えたシンク、15リットルの冷蔵庫ボックス、必要に応じて簡単に取り外せるガスカードリッジ調理器がセットされています。さらに引き出しにはカトラリー、食器、食料品などが収納可能です。
このほかアウトドア用のチェア2脚とテーブルを収納。テーブルには2種類の脚が用意され、屋外に加え室内のセンターコンソール後部への取り付けも可能となっています。
なおマルコポーロ モジュールの製造はブラバス・オートモーティブGmbHが担当します。
新型Tクラスのマルコポーロ モジュールは、2022年末より欧州のメルセデス・ベンツ直営店およびディーラーで販売される予定となっており、価格はその際に発表される模様です。
なおメルセデス・ベンツでは今後、同社の小型バンをベースにしたマイクロキャンピングカーも2023年後半に導入する予定だといい、マルコポーロ モジュールの搭載を皮切りに、マイクロキャンピングカーセグメントのシェア争いに参入する模様です。
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メルセデス・ベンツのバンモデル販売およびマーケティング責任者、クラウス・レクグラー氏は次のように述べています。
「キャンピングカー市場の開拓はわたしたちによって重要な戦略です。マルコポーロ モジュールを搭載した新型Tクラスは、マイクロ キャンピングカーの需要の高まりに対するわたしたちの答えです。
取り外し可能なモジュラーコンセプトのおかげで、日常の乗り物としてもキャンプ用としても柔軟に使用できます。そしてボディサイズが小さく重量も3トン以下のため、クラスB(普通乗用車用)の運転免許証で運転できます」
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