「車どこ…」まるで迷路!? 複雑すぎる「立体駐車場」実際にあった思わぬ“通報”とは? 迷わないためにできる対策も
家族や友達と休日に買い物などで商業施設を訪れることがあるでしょう。クルマで訪れた際は施設の提携する駐車場に停める人がほとんどですが、あまりの広さに迷ってしまったという経験がある人もいるかもしれません。そんななか、元警察官の話では過去に思わぬ通報があったといいます。
「クルマ盗まれた!?」思わず迷子!? 広すぎる立体駐車場
さまざまな飲食店や商品、サービスが集まる大きな商業施設には、利用者向けの立体駐車場が備わっていることもよくあります。
立体駐車場では駐車台数の規模が大きいため、その広さから迷ってしまうという人もいるかもしれません。元警察官に話を伺うと、過去に思わぬ通報もあったといいます。
商業施設に備わる立体駐車場では多くのクルマを駐車することが可能となっており、例えば全国で展開されている商業施設「ららぽーと横浜」の場合。
駐車スペースは5つあり、平面駐車場では187台、北立体駐車場では2043台、西立体駐車場では1043台、南立体駐車場では624台、屋上駐車場では752台と約4600台の駐車が可能となっています。
ひとつの立体駐車場だけを見ても、1階から5階まで階が設けられており、自身のクルマをどこに停めたかつい分からなくなってしまう人もいるでしょう。
このほか、全国各地に存在する大型ショッピングモールではこうした立体駐車場が設けられているところが多く、SNSでは「立体駐車場で迷子になる」「盗難に遭ったと思ったら別の場所にあった…」「こういうのあるある!」との声が見られます。
過去2015年にiBeaconアプリケーション開発と屋内ナビゲーションサービスを展開しているエンプライズがおこなった駐車場での迷子に関するアンケートでは、大型の駐車場で迷った経験の有無について54.8%の人が「ある」と回答。
迷った時間について一番多かったのは「5分から10分」でしたが、一方でなかには30分から1時間以上迷ってしまったという人の回答も見られました。
さらに、元警察官Bさんに話を伺うと、こうした大型駐車場にて意外な通報があったといいます。
「ショッピングモールなどの駐車場でクルマが分からなくなったという通報は、警察官時代に頻繁に通報がありました。
なかでも多かったのはクルマが盗まれたと思って通報する人です。
しかし多くの場合、ショッピングモールの別の階で発見されるケースがほとんどでしたが…。
特に高齢者だと自身が駐車した場所を忘れてしまったり、なかにはそもそもクルマで来ていなかったというようなこともありました」
では、大型駐車場でクルマが見つからなかった時はどうしたら良いのでしょうか。また警察への通報は問題ないのでしょうか。
これについて前出の元警察官Bさんは以下のように話します。
「クルマが見つからない場合は、一度落ち着いて記憶を辿りながらクルマを探してみましょう。
万が一、鍵をかけずにクルマを離れたなどの場合は、盗難のおそれも考えられるので警察に通報しても良いと思います。
クルマが見つからない場合も、慌てず冷静に対応することが大切です」
※ ※ ※
広くて迷子になりやすい大型駐車場では、自身のクルマと似ているクルマが停まっているケースが多いことから、クルマが見つからないと不安になったり、慌ててしまうといったこともあるかもしれません。
対策としては、商業施設の入り口のすぐそばやコーンが立っているなど、何か目印になる場所に駐車することや、自身の停めたスペースを写真に撮るように心がけるのは定番ともいえますができる対策のひとつといえます。
最近では、スマートフォンアプリで自身の駐車した位置をGPSで特定しておき、戻る時にアプリを使って位置を調べることができたり、Googleマップで駐車場所を記憶し保存できるよう機能も備わっています。
さらに自動車メーカーのコネクテッドサービスを利用して駐車位置を探す方法もあります。
例えばトヨタ「T-Connectスマホアプリ」では、遠隔操作でクルマのハザードランプを点滅させることが可能な場合もあるため、自身のクルマの機能を一度確認してみても良いかもしれません。
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