クルマのシフト「Nレンジ」いつ使う? 運転中の使用はNG!? 「ニュートラル」の本当の役割とは
Nレンジを使っちゃいけないのはどんなとき?
緊急時だけでなく、「Nレンジ」は整備業務をする際にも頻繁に使用しており、デファレンシャル装置脱着作業やブレーキキャリパーのカスタム作業時は「Nレンジ」を使用して整備作業をおこないます。
さらに、ホイールとブレーキキャリパーが干渉しないか、タイヤを回転させたときに異音などが発生していないかなどを実車で確認するのに「Nレンジ」を活用しています。

一方で、AT車で信号待ちや渋滞などで停車する際、「Dレンジ」でフットブレーキを踏んでいますが、「Nレンジ」にして停車する人も見受けられます。
安全に停車するのは「Pレンジ」ですが、毎回「Dレンジ→Pレンジ」にギヤチェンジをすると「R(リバース)レンジ」を通過することになり、そのときクルマのバックランプ(白色)が点灯して後続車に誤解を与える可能性があることから「Nレンジ」を使用しているのではないかと推測されますが、この場合は注意が必要です。
たとえば坂道で停車しているときに「Nレンジ」を使用した状態で、ブレーキを離すとクルマが後退します。
クルマが後退して焦って「Dレンジ」に入れてアクセルを踏むと、急発進して前方車両に衝突するなど事故に繋がる恐れがあり、「Nレンジ」使用時は、「使用している」とドライバーが常に意識する必要があるといえます。
以前JAFの公式ツイッターでは、「ATのクルマで、交差点で停車するたびニュートラルにする人を見かけます。万が一エンジン回転が高い状態でDレンジにシフトしてしまうと大変危険。大事故にもなりかねません」と投稿されたことがありました。
誤発進を防ぐために、AT車での停車中は「Dレンジ」のままブレーキを踏んでいるのが良さそうです。
なお、MT車で信号待ちの停車する場合、ギヤをニュートラルにしてブレーキを踏んで待ちますが、エンジンを切って停車するときは、「Nレンジ」ではなく、1速またはバックギヤにシフトを入れサイドブレーキをかけしましょう。
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普段の運転ではほとんど使われない「Nレンジ」は、クルマが動かなくなったときなど緊急時に使用するのが主な役割です。
人力でクルマを動かす必要が生じたときにスムーズに対応できるように、Nレンジに入れることを覚えておくと良いでしょう。
















