オジサン歓喜の「昭和感」残る!? トヨタ斬新クラウンに「レース生地」健在! 「あーあったね」的装備 3選

保守的なイメージが強かったトヨタの高級車「クラウン」が一新し「クラウンクロスオーバー」として2022年秋ごろに発売されます。斬新すぎるスタイルの新型ですが、これまでのクラウンで昭和の時代から脈々と続いてきた装備もしっかり残されていました。

コンサバ系「The高級車」だった時代を想わせる「昭和」な懐かし装備とは

 2022年7月、一気に4モデルが発表となった新型「クラウン」。その中でも第1弾として秋ごろの発売がアナウンスされた「クラウンクロスオーバー」は、それまでのクラウンの「The高級車」というべき保守的なイメージとは大きく異なる斬新なコンセプトで、賛否両論を巻き起こしています。
 
 そんな一新された新型クラウンクロスオーバーにおいても、昭和から脈々と設定されてきたクラウンらしいアイテムが残されていました。今回はそんな伝統装備をチェックしてみましょう。

2022年秋発売予定の最新型「クラウンクロスオーバー」にも純正採用される「レースのシートカバー」(正式名は「ハーフシートカバー」)
2022年秋発売予定の最新型「クラウンクロスオーバー」にも純正採用される「レースのシートカバー」(正式名は「ハーフシートカバー」)

●VIPの乗り降りを助ける「後席アシストグリップ」

 みずから運転するオーナードライバー需要だけでなく、後部座席にVIPを乗せる用途も多いクラウン。また、タクシーやハイヤーのベースとしても選ばれる車種ということもあって、フロントシートバックには大型のアシストグリップが歴代モデルに装着されていました。

 そんな伝統装備のひとつである大型アシストグリップ、新型クラウンクロスオーバーでも引き続き設定がなされています。ただ、残念ながら標準装備ではなく、「クロスオーバーRS アドバンスト」グレードに設定されている「リアサポートパッケージ」というパッケージオプションの中のひとつという扱いとなっている点は注意したいところ。

 なお、このパッケージオプションを選択しなくても、ディーラーオプションとしてヘッドレストに装着するタイプのアシストグリップが用意されているほか、「マルチホルダー」と名付けられたテーブルのほかスマホやタブレット、傘や杖のホルダーとしても使えるアイテムもアシストグリップとしての機能を有しているため、後付けすることが可能となっています。

●まぶしい陽ざしをさえぎる「電動式リアサンシェード」

 11代目クラウンから設定されるようになった電動式リアサンシェードですが、これも前述の「リアサポートパッケージ」を選択することで、新型クラウンクロスオーバーにも装着することが可能なアイテムとなっています。

 こちらは後部座席に座ったゲスト後頭部に直射日光などが当たってしまうことを和らげるアイテムとなっていますが、リアウィンドウが傾斜したクーペスタイルとなった新型クラウンでは意外と役に立つ装備のひとつと言えるでしょう。

 すでにトヨタでは現行「ハリアー」に、瞬時に調光と透過を切り替えることができる機能を持った調光ガラスを用いたパノラマルーフが設定されていますが、(電動とはいえ)アナログ的なサンシェードを上下させる機能が備わるのもクラウンらしさを感じさせてくれる部分ですね。

●これぞ“The高級車”!「レースのシートカバー」

 ひと昔前の高級車やタクシーでは当たり前のようによく見ることができた「レース生地のシートカバー」。当時は清潔感と高級感を演出するアイテムとして人気を集めていたものですが、今ではオプション設定する車種もグッと減り、なかなか見かけることがないものとなりつつあります。

 しかし、クラウンにおいては新型のクロスオーバーにも「ハーフシートカバー」としてレースのシートカバーのオプションが残っており、これを装着することで車内をノスタルジーな雰囲気に一変させることが可能です。

 ただしお値段は1台分で5万2800円となかなかのもので、さすがは専用設計かつサイドエアバッグ対応品と唸ってしまいました。

※ ※ ※

 このように、大きく変貌してしまった感のある新型クラウンクロスオーバーにも、脈々と受け継がれている装備品が残っていることで「クラウンらしさ」の片鱗をうかがい知ることができました。

 とはいえ、運転席ドアのアームレスト下に備わっていた「トランクオープナー」や、フロントエアコン吹き出し口のスインググリル(左右に自動で首振りをする)など、失われてしまった伝統的装備があるのもまた事実。

 これらの装備は、今後登場するとアナウンスされている他の3つのボディタイプで復活するのか、それとも失われたままとなってしまうのか、気になるところです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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