なぜ「白黒ハチロク」がタクシーに? 群馬県だけで見かける激レア仕様が登場した理由とは
群馬県渋川市内では、人気漫画「頭文字D」を模したデザインなどのラッピングタクシーが運行されています。
大人気マンガ「頭文字D」と渋川市のコラボタクシー! その反響は?
2022年7月3日から群馬県渋川市内では、人気漫画「頭文字D」を模したデザインなどのラッピングタクシーが運行されています。
主人公気分でマンガの舞台となるスポットを巡礼することも可能なこのコラボタクシーですが、いったいどのような反響があるのでしょうか。
群馬県渋川市で、運行開始となったのは頭文字Dに登場する通称「ハチロク」を模したデザインが特徴的なラッピングタクシーです。
頭文字Dは、講談社「ヤングマガジン」で1995年より18年間もの長期間連載された走り屋漫画です。
累計発行部数は5500万部を超え、劇場版も公開されるなど、日本中を熱狂させました。
アマチュアドライバーの主人公、藤原拓海がさまざまな好敵手との公道レースを経て、峠を攻める快感に魅せられていく様子が印象的な作品ですが、作中の舞台は渋川市がモデルとなっています。
例えば、バトルが行われた峠、拓海の実家、拓海がなつきとデートした場所など、渋川市全体に舞台地が点在しています。
そんな渋川市では現在、観光促進としてアニメやマンガの舞台になった土地や建物をファンが訪れる「アニメツーリズム(聖地巡礼)」を推進しています。
そんな国内外で人気の作品である頭文字Dの“聖地”で溢れている渋川市では、2020年と2021年で第1弾、第2弾と積極的に頭文字Dとさまざまなタイアップをおこなってきました。
今回第3弾として、2022年7月3日から開始された頭文字Dと渋川市とのコラボ企画は、これまでの実績をさらに発展させたものとなります。
その目玉がラッピングタクシーの運行です。3社のタクシー会社が参加し、各社で異なるデザインのタクシーが市内を走行します。
日本中央交通の車体は、主人公が乗る通称ハチロクをイメージする白黒ツートンカラーの仕様となっており、ドアには拓海の実家「藤原とうふ店」と書かれています。
日本中央交通の担当者は、頭文字Dとのコラボタクシーの反響について、以下のように話します。
「ありがたいことに県外のお客さまからもご利用いただいている状況で、現在は月に10件ほどのご予約があります。
走行中に捕まえることも可能ですが、予約されて乗られる人が多くいらっしゃいますが、もちろん当日予約も受け付けております」
また、関越交通は作中に登場する人気キャラクターの高橋啓介が乗る通称「FD」を模したデザインを採用。さらに群北第一交通は作中キャラクターが4人登場するクルマを走らせています。
それぞれ、ユーザーからどのような反響をいただいているのでしょうか。関越交通の担当者は以下のように話します。
「7月は1日2、3件ほどご予約をいただいていました。
8月に入ってからは少し落ち着いていますが、頭文字Dのファンはもちろん、珍しいタクシーということでタクシーファンからもご利用いただいていました。
運行の際に写真撮影されたり、ご乗車後のお客さまが写真を撮ったり、ということもあり、たくさんの反響をいただいています」
一方で、群北第一交通は、反響について以下のように話します。
「7月は運行がスタートした月ということで、頭文字Dのファンからの予約が殺到し、かなり多くの予約をいただいていましたが、8月はまだ予約が少ない状況です。
1台のみの運行となっているうえに、予約だけでなく通常運行もおこなっているので、『乗りたい』と思ったタイミングで、遠くへ運行していたり、予約が入っているなど、すぐにお乗りいただけない可能性もあります」
運行期間は、2022年7月3日から2023年3月31日までの予定です。
乗車特典として、1000円分乗車で「頭文字D」オリジナルイラストが入った乗車記念カードが進呈されます。
この乗車記念カードはタクシー会社によりイラストが異なり、運転手から手渡してもらえ、各タクシーとも先着2000人までとなっています。
日本中央交通の担当者は「3車とも渋川駅の付近の走行が多くなっているので、うまくいけば3車が揃った様子もご覧いただけるかもしれません」と話します。
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