「故障かな?」夏は要注意な「アイドリングストップ機能」突然作動しなくなる意外な原因とは

意外と厳しい! アイドリングストップの作動条件

 アイドリングストップを作動させるためには、ECONスイッチがON、運転席のシートベルトを装着、冷却水やミッションオイルの温度が適正範囲内、エンジンの始動後5km以上の走行など、さまざまな条件を満たしている必要があるといいます。

 また、気づかぬうちにECONスイッチがOFFになっていたり、リアのデフォッガー(曇り取り)のスイッチが入ってしまっていたりしても作動しないそうです。

アイドリングストップはスイッチでキャンセルできる
アイドリングストップはスイッチでキャンセルできる

「さらにミッションは『D』、ブレーキはちゃんと踏んでいることも条件です。しかしブレーキペダルを踏みっぱなしということは、リアのブレーキランプを点灯させていることでもあります。

 弱ったバッテリーにとって、ランプの点灯+エアコンやオーディオの使用など電気の使用量が多い状況はかなり厳しいものがあります」(F整備士)

 また、急な坂道で停車した場合や、エアコンの風量が多い状態、さらに外気温が40度以上の高温のときはアイドリングストップが作動しません。アイドリングストップが作動するにはさまざまな条件が必要のようです。

「最近では、不必要なアイドリングストップを嫌い、スイッチでキャンセルしてしまう人も多いです。

 実際に弊社にお越しになるお客さまの多くがアイドリングストップをキャンセルさせています」(F整備士)

※ ※ ※

 メリットとデメリットが混在するアイドリングストップですが、年々厳しくなる燃費基準に適応するために、メーカーとしては搭載しておきたい機構なのでしょう。

 しかし、やはりバッテリーには大きな負荷をかけてしまうものであり、F整備士によるとアイドリングストップの有無だけではそれほど大きな燃費の差が出ないといいます。

 それよりも、夏場などはナビやオーディオ、カーエアコンなど電気を消費する装備を常時使用せずに、状況に応じて電装品の電源をオフにするほうがバッテリーにとって良いのかもしれません。

【画像】夏のクルマの2大トラブル「過放電バッテリー」「タイヤのパンク」どう回避するか画像で見る(13枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー