「“現代版”ケンメリ」や「フェアレディZワゴン」初公開! 日産自動車大学校による「斬新カスタムカー」東京オートサロン2025でお披露目
日産・自動車大学校の学生たちが手掛けたカスタムカーが「東京オートサロン2025」で公開されます。「NEO SKYLINE」「Z Lealia」「ブルーバード・極」といった3台が登場する予定ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
学生が手掛けた3台のカスタムカーとは?
日産は2024年12月24日、日産グループである学校法人日産学園 日産・自動車大学校の学生が製作したカスタマイズカーを、「東京オートサロン2025」に展示すると発表しました。
日産・自動車大学校は全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校です。
今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として製作した3台の車両を出展します。
●「NEO SKYLINE」日産京都自動車大学校
自動車整備・カスタマイズ科 4年生製作 製作期間6か月
NEO SKYLINEは「スカイラインクーペ」(V35型)をベース車両とし、「現代のケンメリ」というコンセプトで、1970年代に一世を風靡した通称“ケンメリ”スカイラインをオマージュし、学生たちが新たにケンメリの魂を宿したクルマを造りたいという思いで製作しました。
30代~50代のユーザーを意識して製作されたNEO SKYLINEですが、車名につけられた“NEO”には、ぞれぞれの年代の方々に向けた学生たちの思いが込められています。
“N”は50代の人たちが子供の頃、街中を走るケンメリに憧れていた当時を思い出して懐かしさ(Nostalgia)を感じてもらいたいという思い。
“E”は忙しい日々を過ごす40代の人たちに、このクルマで夢中(Enthrall)になってドライブを楽しみ、日常のストレスを発散してもらいたいという思い。
そして“O”は、1970年代当時、ケンメリが非常に斬新で独創的なデザインだったように、現代のクルマに見慣れた30代の方々に、今の時代の中での斬新さと独創性(Originality)を感じていただきたいという思いから、それぞれのキーワードの頭文字を組み合わせたものだといいます。
このコンセプトを具現化するために、ケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけでは無く、ケンメリらしさを残しながらも今の時代に合ったスタイルを探求。
ボディカラーは、学生が考えたオリジナルカラーの「トモアキブルー」とし、ケンメリの「ブライトブルーメタリック」をベースに、新たにパールを加え、懐かしさの中にも新しさを表現しました。
●「Z Lealia」日産京都自動車大学校
自動車整備・カスタマイズ科 4年生製作 製作期間6か月
Z Lealiaは“家族と歩むスポーツワゴン”をコンセプトとし、刺激と日常を合わせ持ったクルマを目指して企画されました。
スポーツカーが好きで「フェアレディZ」に憧れるお父さんに、家族一緒にスポーツカーでドライブを楽しんでもらいたいという学生の思いが込められています。
車名のLealia(リーリア)とは、英語の「Lead(率いる)」とラテン語の「Familia(家族)」から組み合わせた造語。
ベース車両は「ステージア」(M35型)ですが、同車が持つスクエアなデザインを一新。最新のフェアレディZ(RZ34型)のような流麗なデザインを実現するために、リア周りはフェンダーやルーフを一部切断し、日産「リーフ」のリア部分を丸ごと取り付けて溶接しました。
さらにリアフェンダーをワイド化することで、フェアレディZらしい筋肉質で迫力のあるリアフェンダーを再現しています。
ボディカラーは、RZ34型フェアレディZ発表当時のイメージカラー「イカヅチイエロー」を採用しました。
●「ブルーバード・極」日産愛知自動車大学校
自動車整備・カーボディーマスター科 3年生製作 製作期間2.5か月
日産愛知自動車大学校は、4月から学んできた板金・塗装の技術を駆使してブルーバード・極を製作しました。製作期間は2.5カ月と短いですが、学生の思いや発想が詰め込まれた力作となっています。
ベース車両は「ブルーバード」の最上級モデル「ブルーバードマキシマ」(PU11型)。センターピラーレスを採用した4ドアハードトップボディを採用し、高級感と広い室内空間で当時非常に人気があったモデルです。
ブルーバード・極のコンセプトは、“ラグジュアリー&スポーツ”で、学生たちと同世代のクルマ好きの若者をターゲットに企画しました。
20代前半で、クルマが好き、ドライブが好き、そしてそんな仲間達たちと一緒に盛り上がる時間が好き。仲間たちと楽しい時間過ごすシーンを想像し、豪華でスポーティーに走る、まさに自分の愛車をつくるという思いで製作しました。
日産のDNAを持つ学生たちがクルマの楽しさを表現し、外装、内装、走りにおいて、すべてを極めたいという思いからブルーバード・極と命名したといいます。
ボディカラーは海や青空を想起させる「オーロラフレアブルーパール」を採用し、若者向けらしく、活動的で若々しい雰囲気を表現しました。
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