なぜシフトは「P‐R‐N‐D」採用が多い? 15代目「クラウン」もストレートタイプ! 車種で操作感異なるも配列が同じ理由とは

最近では、新車のうちほぼすべてがAT車となっています。AT車のシフトパターンは、「P‐R‐N‐D」であることが一般的ですが、なぜこの配列が多く見られるのでしょうか。

シフトパターンはメーカーに関わらず「P‐R‐N‐D」なのはなぜ?

 クルマのトランスミッションには大きく「AT」と「MT」が設定されており、現在の日本での比率は9割以上がATだといいます。
 
 そんなAT車のシフトパターンは、「P‐R‐N‐D」であることが一般的ですが、なぜこの配列が多く見られるのでしょうか。

15代目となるトヨタ「クラウン」のシフトパターンはストレートパターン
15代目となるトヨタ「クラウン」のシフトパターンはストレートパターン

 運転免許を所有している人であればイメージがつきやすいかもしれませんが、AT車のシフトレバーには「P」「R」「N」「D」といったアルファベットの記載があり、それぞれシフトがどのギアに入っているのかを目視できるようになっています。

 例えば、「P」は「parking(駐車)」、「D」は「drive(運転)」を示しています。

 アルファベットの表記を理解しておくことは、運転者にとって大前提ともいえる知識のひとつです。

 そんなAT車のアルファベットの配列、すなわち「シフトパターン」には、AT車が普及し始めた当初より「ストレートタイプ」が多く見られます。

 ストレートタイプは、シフトパターンが一直線に並んでいる形状となっており、基本的に上から「P‐R‐N‐D」の順番で配列されています。

 これは、メーカーやモデルに限らず、ストレートタイプで非常に多く見られる配列です。

 なぜ、ストレートタイプには、「P‐R‐N‐D」の順番のシフトパターンが多いのでしょうか。

 ホンダの広報担当者は「これには法規的な要素が関連しています」と説明します。

 日本工業規格(JIS)では「自動車?変速機のシフトパターン」として、AT車のシフトについて規定している項目があり、そのなかの「4.シフトパターン」には、以下の3点が記載されています。

——
 ・中立位置がある場合には、前進位置と後退位置との間になければならない

 ・中立位置から前進位置への操作における変速レバーノブの移動方向は、フロアシフト式の場合には、自動車の前進方向に見て後方とし、コラムシフト及びインストルメントパネル式の場合には、下方とする

 ・駐車位置がある場合には、シフトパターンの最も端にあり、かつ後退位置と隣接していなければならない
——

 ここでいう「中立位置」とは、すなわち「N」を示しており、そのほかにも「前進位置」は「D」、「後退位置」は「R」、「駐車位置」は「P」を表します。

 つまり、この内容に則って考えると「『N』は『D』と『R』の間」であり、「『N』は『D』の次の位置」、そして「『R』はシフトパターンの端で、『R』と隣り合わせる必要がある」ということになります。

 そうなると、おのずと各ギアの位置関係は決まったものとなり、結果として、AT車のストレートタイプのシフトパターンは「P‐R‐N‐D」の配列であることが多くなるのです。

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