三菱「パジェロ」40周年で人気再燃?「エボリューション」は高額化!? クロカン王者の中古が狙い目
1990年代に空前の「RVブーム」に乗って大人気だった三菱「パジェロ」。2021年に生産が終了しましたが、現在のトヨタ「ランドクルーザー」と並ぶ、悪路走破性が人気だった「キング・オブ・クロカン」でした。
パジェロ生誕40周年 中古車市場はどうなってる?
かつて「キング・オブ・クロカン」の称号を与えられていた名車があります。それが2022年に生誕40周年を迎えた三菱「パジェロ」です。
その人気は凄まじく、セダン全盛でトヨタ「カローラ」が販売台数の絶対王者だった時代に、新車販売台数でトップになったこともありました。
パジェロは2021年に生産終了となっており、現在は中古車でしか購入できません。40周年ということで、中古車市場でのパジェロ人気はどうなのでしょうか。
業界関係者Y氏は、「確かに40周年で少し話題にあがったりもしますが、まだ人気復活とまではいってないと思います。
ランクルは古いモデルでもクラシックとして認知されているため、プレミア価格で取引されますが、パジェロは現存する中古車自体もかなり減ってしまったこともあり、アフターパーツなども新規のものはほとんど販売されていない状況です」
アフターパーツ業界やオフロードカスタムに詳しいY氏も、パジェロ人気は復活していないと考えているようです。
一方で、中古車市場には少し動きがありそうです。
都内の中古車販売店オーナーN氏いわく、1982年から1991年までの初代は(フルレストアされた中古車が多い可能性もあり)、150万円から200万円前後という、それなりのプレミア価格で流通中ですが、パジェロブームを牽引した2代目はまだ際立った値付けの動きはないそうです。
「ランクルは60系・70系・80系など1980年代から1990年代に登場したモデルでもかなり高額で取引されるほど人気も高いのですが、パジェロは思ったほど問い合わせはないですね。
ただ、まだ少数ですが、過去にパジェロを所有し、また乗りたいからと探しているお客さまもいらっしゃいます。
どうやら初代にはプレミアが付き始めているみたいです」
また、すでにプレミアが付いているのが、ダカールラリー参戦を念頭に開発、1997年から1999年に販売された「パジェロ・エボリューション」です。
こちらは280馬力を誇る3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。メタルトップのショートボディ&オーバーフェンダーやアルミ製のボンネットフードなど、「エボリューション化」が施されたスペシャルモデルで、「ランサーエボリューション」並みにプレミア化しているといいます。
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まだネオクラシカルやクロカンとしてパジェロが人気復活とまではいきませんが、昨今のアウトドアブームはまだまだ続きそうです。
その影響かスズキ「ジムニー」は人気が盛り上がっていますし、ランクルの場合、新型はもちろん、100系や200系も根強い人気。いつパジェロ人気が復活してもおかしくない状況ともいえます。
モノコックのパジェロはイラネ