10年後は電気自動車が乗用車の“主役”になる? EV普及のカギ握る「越えるべき3つのハードル」とは
車両価格の高さや充電器不足はどうなる?
●車両価格の高さ
車両価格の高さも電気自動車普及のハードルになっている。
ただ日本勢は高価な日本製の電池を使うから高いだけ。国際的な相場を見ると、1kWhあたり2万円程度まで下がってきた。日産新型「サクラ」のような電池容量20kWhなら40万円だ。

その反面、ガソリン車は厳しくなる一方の燃費規制をクリアするため、ハイブリッド化が必須になり価格が上昇します。10年もしたらエンジン車と電気自動車の価格差はなくなるだろう。
●充電器の不足
現時点では充電インフラが圧倒的に不足しています。
一戸建てなら200V普通充電インフラを2万円から3万円で用意できるものの、集合住宅や月極駐車場だと難しい。
とはいえ新築物件の多くは200V充電インフラが義務付けられるし、月極駐車場も充電インフラ付きが増えていく。
20年後にはどこに行っても200V充電ができるようになると考えます(急速充電器は緊急用)。
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ガソリンの相場をまったく気にせず、エネルギーコストとしては半分。しかもガソリンスタンドに行くことなく自宅で充電できてしまう。
そんな電気自動車がエンジン車と同じ価格で買え、しかも寿命が80万kmとなれば中古車としても流通できるためリセールバリューだって高い。オイル交換に代表されるメンテナンスコストも安く済む。
当然の如く皆さん電気自動車を買うと思います。
問題となるのが普及の時期。私は10年から20年後だと予想している。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。


































