コペン16歳、「冬の珍事件」 流麗ボディの「コペンクーペ」なぜ誕生? 愛されて成人、今後の“成長”は?
2019年に200台限定で販売されたダイハツ「コペンクーペ」はどんなモデルだったのでしょうか。
最初はコンセプトモデルとして登場した「コペンクーペ」
ダイハツ「コペン」は、2022年6月に誕生20周年を迎えました。1000台限定の「20周年記念特別仕様車」が秋に発売されることも発表されており、同月20日から先行受注が開始されています。
長い歴史を重ねたコペンですが、じつは2019年に限定200台の激レアモデル「コペンクーペ」が販売されていたといいます。どんなクルマだったのでしょうか。
ダイハツは1999年に「KOPEN」というコンセプトモデルを東京モーターショーに参考出品。その後、文字列の「K」が「C」になった市販モデルの初代コペン(COPEN)が2002年6月19日に発売されました。
初代コペンは10年以上に渡り販売されましたが、2012年8月末に生産を終了。
その後、2013年の東京モーターショーにコンセプトカー「KOPEN future included Rmz/KOPEN future included Xmz」が出展され、コペン復活にむけた期待が高まりました。
そして、初代コペンの発売日から12年後の2014年6月19日、2代目「コペン」が発売されました。
2代目では、モデルライフのなかで「ローブ」「Xプレイ」「セロ」「GRスポーツ」といった4種類の世界観を設定。また「DRESS-FORMATION」により樹脂外板やライト類を一部変更可能とするなど、ユニークな仕様も採用されています。
ちなみに、初代では車名の由来は「Compact Open car」の略で、2代目では「Community of OPEN car life」の略とされており、いずれにしても「オープンカーである」ことはコペンのアイデンティティのひとつといえるでしょう。
そんななか、2016年の東京オートサロンで実車が公開されたコンセプトモデル「コペンセロ クーペコンセプト」 および「コペンローブ シューティングブレークコンセプト」では、まさかの固定式ルーフを採用。
オープンカーであるというコペンの大前提をあえて崩したことで、クーペではより一層流麗なシルエットを、シューティングブレークでは実用性強化を実現した点が注目されました。
そして、クーペボディのコペンはコンセプトモデルでとどまらず、前述のとおり2019年の東京オートサロンで市販モデルの実車が公開されました。
ダイハツによると、コンセプトモデル(コペンセロ クーペコンセプト)に対する好評の声が多く寄せられたことから、期待に応えるべく開発・市販化を進めていったということです。
CFRP製のハードルーフを装着し、コンセプトモデルの雰囲気そのままな本格クーペスタイルを実現。ショー開幕日に受注申込の受け付けを開始し、同年春以降、幸運なコペンファンの元へ納車されました。
※ ※ ※
コペンは、一般ユーザーだけでなくダイハツ社内にも多くのファンを抱えているといいます。
安全基準をはじめとした規制が年々厳しくなるものの、ダイハツの関係者は「コペンの生産を継続させるべく奮闘している」と20周年記念特別仕様車の発表会でコメント。
20年をかけて醸成されたコペン文化の発展、さらに「コペンクーペ」のようなユニークなモデルの誕生にも期待が高まります。
それではここでクイズです。
前述のコペンクーペには、クーペボディという最大の特徴のほかに、ある装備が世界初採用されていました。その装備とはいったい何でしょうか。
【1】CFPR製のハードトップ
【2】防曇コート付きフロントガラス
【3】車高調整付きサスペンション
【4】撥水コート済みボディ
※ ※ ※
正解は【2】の「防曇コート付きフロントガラス」です。
この曇りにくいガラス「eXeview」は、AGCによって開発されました。樹脂膜コート材が車内の水分を吸収することで、曇りを防止し、デフロスターの操作回数が低減される効果があるといいます。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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