マツダ新型SUV「CX-60」日本投入! なぜ異なるエンジンを用意? 市場縮小なるディーゼルに注力する理由とは
3.3リッターディーゼルという大排気量化を選択した理由は?
今回投入される新開発のディーゼルエンジンは3.3リッター直列6気筒とし、「CX-5」に搭載される従来の2.2リッター直列4気筒ディーゼルエンジンよりも1.5倍の大排気量化を実施しました。
昨今はエンジンをダウンサイジングするのが主流となっていますが、なぜ新型CX-60のディーゼルエンジンは大排気量化したのでしょうか。

その理由は、CX-5からの乗り換えユーザーの期待に応えるため、環境対応や電動化対応、走りの進化が必要だったからだといいます。
ラージ商品群におけるマルチソリューション戦略として、環境対応や電動化対応と走りの進化を両立させるため、ディーゼルエンジンの大排気量化によってパワーアップと燃焼改善を実現。
大排気量化を従来の4気筒で実現するより6気筒のほうが適切であるほか、V型よりも直列のほうが振動への対策を含めて合理的であることを踏まえ、直列6気筒を基本としました。
そして、スペースの関係から縦置きを選択し、さらに、この縦置きエンジンを理想的に搭載するためにFR(後輪駆動)ベースとした大改革をおこなっています。
ほかにも、燃焼効率を上げるためにピストンの形状の変更をおこなうなどの対策を施した結果、2.2リッターディーゼルエンジンから燃費は8%改善。
4WD同士で比較すると、燃費は2.2リッターディーゼルの16.6km/Lから3.3リッターディーゼルは18.5km/Lへと向上し、さらに、マイルドハイブリッドと組み合わせると21.1km/Lというさらなる低燃費を実現しているのです。
もちろんトルクアップも実現したほか(200馬力→231馬力/450Nm→500Nm)、安全性の向上や車両の運動特性も最適化。さらにはデザイン的にプロポーションも良くなるなど、さまざまなメリットがもたらされました。
CX-5からの乗り換えユーザーを取り込むという意味では、価格も戦略的です。
2.5リッターガソリンは299万2000円(消費税込、以下同様)からと、CX-5(267万8500円から)と比べて約30万円アップに留めた価格を実現。
その一方で、最上級となる2.5リッターPHEVは626万4500円とマツダ車としてはかなり高額な部類に入りますが、プレミアム感あふれる内外装が特徴となっており、上級志向のユーザーも満足できる質感を備えています。
手ごろな価格で買いたいユーザーから高級感を重視するユーザーまで、幅広いラインナップを揃え、さまざまな顧客のニーズに応えられるような設定としている点も新型CX-60の魅力だといえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。


































