「水没するとドアが開かない!?」JAFが梅雨入り目前に警鐘! 集中豪雨時に気を付けたいポイントとは

JAF沖縄支部は、昨年2021年6月から7月の1か月間で水没救援要請が33件あったことを受け、集中豪雨時の走行に対する注意を呼び掛けています。

冠水路に侵入するのは極めて危険! JAFが警鐘を鳴らす

 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)沖縄支部は、本格的な梅雨入りを前に「冠水路走行の注意点」を呼びかけました。
 
 大雨・集中豪雨時にトラブルを防ぐためのポイントがあるといいます。

JAFがおこなった「冠水路走行の注意点」実験検証テストの様子[テスト車両:トヨタ「ノア」]
JAFがおこなった「冠水路走行の注意点」実験検証テストの様子[テスト車両:トヨタ「ノア」]

 JAF沖縄支部では、昨年2021年6月から7月の1か月間で、水没救援要請が33件あったと発表しました。

 6月に入り、今年も梅雨による大雨が想定されることから、JAFがおこなった「冠水路走行の注意点」を検証するテスト結果を紹介し、自動車ユーザーに対し大雨・集中豪雨時の不要不急な外出を控えるよう呼びかけました。

 冠水路走行の注意点を検証するテストは、集中豪雨などで道路が冠水した場合を想定しおこなわれました。

 ミニバンのテスト車両(トヨタ「ノア」)を用いて、水深何センチまでドア(後席スライドドア)を開くことができるかを調べています。

 JAFが実施した実験検証テストによると、水深90センチくらいからミニバンの車体が浮きはじめました。

 エンジンが搭載され重量のある前輪側が先に沈み、後輪が浮いている間は車内外で水位(水面の高さ)差が発生します。

 車体側面に強い水圧がかかり、スライドドアを内側から開けることができませんでした。

 その後完全に水没し水位差が小さくなると、水の抵抗で重たいものの、ドアを開けることができています。

 また車外からでも、水圧のためドアを開けるのも困難な状況になっています。

 JAFではこの実験検証テストの結果を受け、冠水路に侵入してしまう恐れのある大雨の中での運転を控えるよう、改めて訴えています。

※ ※ ※

 JAFが呼びかける「大雨・集中豪雨時にクルマの浸水トラブルを防ぐポイント」のまとめは以下の通りです。

1.大雨・集中豪雨の際はなるべく運転を控えましょう。

 視界や見通しが悪く危険です。運転する場合は決して無理をしないでください。

2.周囲より低い位置にある道路は避けましょう。

 地下道や道路(鉄道などの下を通過する道路)は低い位置にあり、水がたまりやすいため、短時間でも水位が上昇する恐れがあります。

3.冠水している道路は避けましょう。

 比較的水深が浅く(5センチから10センチ程度)ても、水中の様子は分かりにくく落輪の危険性も高まります。

4.クルマの保管場所は安全ですか?

 地面より低い駐車場には水がたまりやすいので、安全を確保した上で状況を確認しましょう。

5.冠水により窓やドアが開かない時、シートベルトがはずれない時のため、ガラス割りハンマーやシートベルトカッターを車内に常備しましょう。

 なおJAFのテスト映像は、JAFホームページ「実験検証JAFユーザーテスト」で確認することができます。

【画像】ミニバンを実際に水没!? スタントマンが挑んだテストの様子を写真で見る(13枚)

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