なぜ「販売15年目」も全面刷新ナシ? 「ミニバン×SUV」という孤高の存在! 「デリカD:5」が変わらぬ理由とは

「SUV×ミニバン」という唯一無二の存在

 一方、ある自動車業界関係者は、その参入障壁の高さも理由のひとつであると分析します。

「デリカ D:5は、単なるクロスオーバーSUV風のミニバンではなく、実際に高い悪路走破性能を持ちます。

 もし、ライバルのミニバンたちにデリカD:5と同等のパフォーマンスを持たせようとすれば、既存のプラットフォームではなく、専用のものを新規開発しなければなりませんが、それには多大なコストが必要となります。

 あるいは、『ランドクルーザー』のような本格的なクロスカントリー車をベースにすることも考えられますが、ランドクルーザーの販売状況を考えると、わざわざ派生モデルのミニバンを開発する必要もありません。

 つまり、デリカ D:5は、ほかの自動車メーカーが簡単には手を出せないポジションを築いています。

 競合車が事実上存在しないことから、デリカ D:5はフルモデルチェンジを積極的におこなう必要がなく、マイナーチェンジという形で、ユーザーのニーズに合わせた改良をおこなうことで対応していると見られます」

2007年に登場した「デリカD:5」は2019年にビッグマイナーチェンジを遂げた!
2007年に登場した「デリカD:5」は2019年にビッグマイナーチェンジを遂げた!

 このように、デリカ D:5の独特の立ち位置が、フルモデルチェンジをすることなく販売され続けている理由となっているようです。

※ ※ ※

 15年年以上にわたってフルモデルチェンジがされていないデリカ D:5ですが、現状のパワートレインで各種規制に対応できなくなれば、フルモデルチェンジをおこなわざるを得ません。

 現在、三菱ではプラグインハイブリッド車の「アウトランダーPHEV」が主力モデルとして人気を博していますが、将来的にはデリカ D:5にもなんらかの電動モデルが登場することになるのかもしれません。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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