白くピカッ! 半固定式オービスが光る瞬間を初確認!! 大阪に続き3県でいよいよ本格始動
半固定式オービスが光った瞬間を目撃!
半固定式オービスの運用に確信が持てたので、今度は「本当に光るのか?」を確認したくなりました。そして筆者は5月28日に再び現地へ赴き、半固定式オービスが光る瞬間の撮影に成功しました。
半固定式オービスのベースは、「LSM-310」という移動式オービスで、発光色は同じ白色、写真はカラーで撮影されます。
今回、速度違反の車両が通過した際にこのオービスカメラが光る瞬間を見ることはできたのですが、少し気になるのは、これまで見てきた他のオービスより、発光のタイミングが遅いということです。動画を何度も確認しましたが、速度違反車両がオービス横を通り過ぎたあたりで発光しているように見えました。
通常オービスの発光には、写真を鮮明に撮影する以外に、運転手に違反を認識させるために明るく光ると聞きました。
しかし、通り過ぎる辺りでの発光では、「写真がきちんと撮れているのか」「運転手は違反に気付くのか」という点に少々疑問が残りました。まだ本体が設置されて数日しか経っていないので、もしかすると調整中ということも十分に考えられます。
半固定式オービスによる取締りと安全意識を高めるための取り組み
大きなアーチに固定されたオービスや、路肩の大きな箱に設置された従来型のオービスは、老朽化に伴い、全国で撤去が加速しています。
ニュースでも度々取り上げられる通学路や幹線道路に設置されることが多い、数時間運用して移動する移動式オービスに比べ、半固定式オービスは、コンクリート台座と金網に守られた台座に設置することで、オービスカメラを数日、数週間と、同じ場所に安全に無人運用することができ、任意に期間を決めての取締りが可能となりました。そして一定期間経過後、別の拠点に移動すれば良いわけです。
このように、オービス本体は各拠点をランダムに移動するため、ドライバーは拠点が設置されている全ての箇所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。
半固定式オービスが設置されそうな各拠点の手前には、「速度自動取締機設置路線」という文言の予告看板も、数枚ずつ設置されています。姿かたちがスリムなため、従来のような頭上に大きく設置された予告看板をイメージしていると、昼でも見落としてしまうドライバーも多そうです。
オービスは危険な場所や、速度がつい出てしまいそうな場所に設置されます。また、オービス手前では急減速したり、他県ナンバーのクルマをあおってオービスに嵌めようとしたりするなど、さまざまな不穏な運転を目にします。
よって最低限のオービスの知識を持っていることは安全にプラスであり、そしてオービスがあろうがなかろうが、ハンドルを握る際は、ゆとりは持ちつつ、周囲への注意を怠らない安全運転が大切なのはいうまでもありません。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。
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