三菱×日産で日本のクルマは寂しくなる? 「良い選択」もそこにある不安

「よい選択」だが大きな不安も しわ寄せは「日本」に?

 しかし、個人的に非常に大きな不安があります。「日本向けのクルマ」です。

 過去、日産は最悪だった業績を回復するために、思い切った改革を進めてきました。モノ作りもそうですが、「どこでどんなクルマを売るのか」という戦略も非常に合理的になったのです。そして「売れるところを優先」という姿勢も鮮明になりました。その結果、中国や北米という大きな市場でしっかりとシェアを確保しました。つまりビジネスが上手なんですね。しかし、パイが小さく伸びしろの見込めない市場は、どうしても後回しになります。そう、それが日本市場です。

 もちろん日産は「日本市場も大切です」と言います。ところが北米や中国と比べると、やはり日本市場への熱量は少ないようにしか見えません。ですが、そのようにして日産は業績を回復してきました。となれば、三菱自工も同じ道をたどるのでは――そんな不安をぬぐうことができません。

 日産とのアライアンスで三菱自工は、未来が見えてきました。しかし、日本市場のユーザーとしては「あまりうれしくないなぁ」が、今回の発表を聞いて最初に浮かんだ感想です。

【了】
提供:乗りものニュース

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