「キャー! 車に虫が入ってきた!」でも潰しちゃダメ!? 車外へ追い出す簡単な方法とは
走行中にボディにこびりついた虫はどうする?
次に悩ましいのが、走行中にボディにこびりついてしまう虫の死骸です。
とくに夜間の走行ではヘッドライトめがけて虫が集まる傾向があり、フロントにかなり大量の虫の残骸がこびりついてしまうことがありますが、放置していると取りにくくなってしまうといいます。
そこでカーコーティング専門店のスタッフYさんに、有効な対処法を聞いてみました。まずは虫をつきにくくする方法はあるのでしょうか。

「ボディコーティングによって、ある程度は虫がつきにくくすることができます。
一般的な市販のコーティング剤はフッ素系が多く、施工しやすいのですが、コーティング皮膜が柔らかいために寄ってきた虫が皮膜に付着しやすいんです。
その点、皮膜が硬いガラス系コーティングですと、虫のつきかたが違ってきますし、洗車で落としやすくなります」
手間と値段は若干高めでも、硬い皮膜のガラス系コーティングのほうが虫にも強いようです。
また硬い皮膜は高速での飛石にも一定の効果があるので、ガラス系コーティングを試してみるのも良いかもしれません。
また、こびりついた虫の残骸は、市販のクリーナーシートなどでなるべく早めに拭き取るのが応急処置としては効果的です。
タンパク質が硬化してしまうと簡単に落とせなくなってしまうこともあり、できるだけ早く拭き取ることが肝心だそうです。
「エンジンの熱でボンネットなどに虫がこびりついてしまった場合は、60℃から70℃のお湯が使えます。
お湯をしみこませたウエスなどをこびりついた虫の残骸に5分程度当てると、たんぱく質が柔らかくなって楽に拭き取れるようになります」(カーコーティング専門店スタッフ Yさん)
Yさんいわく、ゴシゴシ擦って落とそうとするとボディ表面を傷めてしまいます。
虫の残骸は落ちるかもしれませんが、ボディにひっかき傷を作る原因になってしまうので、こびりついた虫は「優しく洗い流す」のが最善策というわけです。
「クルマに常備しておいて便利なのが『精製水』です。精製水には不純物が含まれていないぶん、汚れを吸収する性質があります。
汚れたボディはもちろん、洗剤をあまり使いたくない内装の清掃などにも使える便利アイテムです」(カーコーティング専門店スタッフ Yさん)
通常のクリーナーなどに入っている洗浄成分などは表面に残ってしまうと逆に汚れになってしまうこともありますが、その点、精製水は拭き取らなくてもあとが残りにくい特徴があり、精製水を車内に常備しておくと良いかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


















