新型「軽自動車」出た! 日産サクラ&三菱eKクロスEV初公開! 共同開発でも何が違うのか?

三菱は「兄貴分」アウトランダーとの共通性を与えたデザインテイストに

 対するeKクロスEVのエクステリアは、フロントまわりに三菱独自の「ダイナミックシールド」デザインを採用しています。

 eKクロスEVの開発を担当した三菱 商品開発本部の藤井 康輔 チーフプロダクトスペシャリストは「兄貴分となる新型アウトランダーPHEVとの親和性を持ち、eKクロスから引き継がれたダイナミックでアクティブなフロントデザインとしました」と話します。

三菱 新型軽EV「eKクロスEV」
三菱 新型軽EV「eKクロスEV」

 結果としてベースのガソリン車のeKクロスと極めて似たイメージに仕上がりましたが、藤井氏は2台の違いについて次のように説明します。

「エンジンがなく中央の開口部が不要なため、フラッシュな面で下まで延長されたダーククロムメッキグリルが、よりクリーンなEVらしさを表現しています。

 またボディカラーのバンパーガーニッシュ、異形のLEDフォグランプを採用しており、eKクロスとはひと味違った都会的で洗練した印象としています」

 このほか新デザインの15インチアルミホイールやEVバッジなど、随所に専用デザインも与えられています。

 SUVを主力とする三菱の車種ラインナップや、軽自動車「eK」シリーズとの共通性を狙いながらも、細部の表現で差別化も図っているという訳です。

 また専用デザインとしたサクラとは異なり、基本のインパネ形状自体はeKクロスと共通ですが、上級グレードに専用色の「プレミアムインテリアパッケージ」を設定しました。7インチフル液晶メーターパネルのサイズなどはサクラと共通です。

※ ※ ※

 価格(消費税込み)は、サクラが233万3100円から294万300円。eKクロスEVが239万8000円から293万2600円です。それぞれ国の購入補助金対象となります。

 令和4年の補助金(クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金)額は55万円で、各最安値モデルなら実質100万円台後半からの購入が可能となります。

 エンジン車の軽とあまり変わらない価格でEVが購入可能となれば、大いに話題を呼びそうです。

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(左)日産 サクラ/(右)三菱 eKクロスEV
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