車の傷は「タッチアップペイント」じゃ直せない!? 筆で直接塗っちゃダメ! プロが教える正しい補修術
キレイに仕上がらなくてもタッチアップペイントする意味がある!
一般的な人がDIYでタッチアップペイントしてもキレイに仕上がらないことが多いのですが、それでもキズを発見したら、まずはタッチアップペイントでキズが広がるのを抑えることは大きな意味があるのだそうです。
「擦っただけでなく、飛石などの塗装皮膜にキズがついて金属下の地が出てしまうほど深いキズの場合、そのまま放置していると酸化が進んで錆が発生しやすくなります。
応急処置として塗料でキズ部分を覆って空気を遮断することで防錆効果が期待できます」(整備工場代表 H氏)
仕上がりの悪さは後で対処できるので、まずはタッチアップペイントを試すほうが良さそうです。
「塗料は乾燥すると下地の形状に沿った薄い塗膜を形成します。一回の施工ではキズが完全に埋まらないので、何度かタッチアップを重ねることでキズの深さまで塗膜を積み上げる必要があります」(整備工場代表 H氏)
ただし、ここで重要なのは急いではいけないということ。一回のタッチアップでも乾燥までに3~4時間はかかります。
完全に乾燥する前に塗料を重ねると半乾きだった下の塗膜が溶け出して、余計に乾燥まで時間がかかってしまいます。
「筆より細いものでキズの溝を埋めるように塗料を流し込む感覚で、塗りと乾燥を繰り返すので、プロでも一日で完成させるのは難しい部分もあります。
ご自身で作業される場合は、数時間おいてタッチアップを繰り返すことで、塗膜だけでキズの溝を埋めることができるようになると思います」(整備工場代表 H氏)
ちなみに最終的な乾燥までには、数日から一週間程度の時間が必要となり、キズの深さ以上の塗膜を塗り重ねてはじめて整形(表面を研磨し表面を整える)ができるようになるのだそうです。
「このタイミングで、やっとマスキングテープが必要になります。
まずはキズよりも盛り上がった塗膜に合わせて周辺をマスキングし、1000番程度の耐水ペーパーで表面を研磨します。
そしてキズが目立たなくなるように番手の違うコンパウンドで表面を整えていくという流れになります」(整備工場代表 H氏)
これでキズが目立たなくなるレベルにまで補修できるそうです。タッチアップは自分でもできるけれど、根気と手間がかかる作業だといえます。
「それでも自分で作業することで、気づかなかった別のキズを発見できたり、タイヤのひび割れなどほかの不具合も発見しやすくなります。
手間をかけたくない、または自分で作業して仕上がりに満足できない場合は、改めてプロにお願いしていただければと思います」(整備工場代表 H氏)
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手軽な補修と思われがちなタッチアップペイントですが、意外にも奥が深い作業であることがわかりました。
まずは自分でトライしてみるとその難しさがよくわかるのですが、それでもキズを放置しておくよりタッチアップペイントで表面を保護しておくメリットは大きそうです。
鈑金をしていると
何でもタッチアップペイントする人がいるんですが、キズの所をよく見てください
相手側の塗料や汚れがついてるだけの場合がよくあります
コンパウンドで綺麗にしてみてから
タッチアップするようにしてみると
範囲が狭くてすむ可能性ありますよ
勉強になります!