便利だけど盲点!? 大根やゴボウが真っ二つ! パワーウインドウで「挟み込み事故」起こる? 子供の事故を防ぐ方法とは
大根が真っ二つ! 使い方次第では危険なパワーウインドウの威力とは
誤作動や確認不足で、重大な事故を引き起こしてしまう可能性があるパワーウインドウですが、実際にどのくらいの威力があるのでしょうか。
2017年にJAFは「パワーウインドウの挟みこみ」のテストを実施しました。
これは、国産車(軽自動車、セダン、ミニバン)の3台をテスト車とし、スイッチを引き続けたときの窓の閉まる力や、閉まりかけた窓を手で止められるかというようなテストをおこなったものです。
スイッチを引き続けた際の窓が閉まる力は、軽自動車、セダン、ミニバンの順に、運転席で27.7kgf、7.0kgf、34.6kgf。
子供が乗車することの多い後部座席(右)では、27.5kgf、9.1kgf、26.2kgfとなっており、モデルによって大きく異なることがうかがえます。
また、軽自動車とミニバンでパワーウインドウの閉まる力を大根やゴボウを使用しテストしたところ、いとも簡単に大根やゴボウが真っ二つに切れることが判明しました。
人間の手ではたやすく切断することのできない大根やゴボウが、一瞬で切れてしまう様は、パワーウインドウがどれほどの威力があるのかを顕著に表している結果といえるでしょう。
さらに、閉まりかけた窓を手で止められるかというテストでは、8歳児は両手でも止めることができず、30代女性は片手で止めることができなかったという結果が示されています。
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最近のクルマにはさまざまな電動装備が増えています。今回のパワーウインドウ以外にも電動スライドドア、電動サンルーフ、電動テールゲートなどにおいても、同様のトラブルや事故が起きない対策方法などを覚えておきましょう。
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